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LOGOSさんの月に1,2回古書店

本を読むということ。

自分がもっている本が図書館にあると嬉しい。
あ、こんなマイナーな本でも置いてある、ニーズがあるんだ、とにんまり。
先日別の本を探していて、自分のお気に入りに本を図書館で見つけた。
『チェスをする女』(ベルティーナ・ヘンリヒス/筑摩書房、2011)。
作者はドイツ人だが、フランス語で書かれた、ギリシア(エーゲ海)の島の女性の物語。
この本出版されてすぐ読んで、もちろん買って持っていて(今も)、
主人公の女性と自分を重ねて読むほどに気に入っている1冊。
地味な話であるが、感情移入できればエキサイティングに読める。

もう1冊は『雪と珊瑚と』(梨木香歩/角川書店、2012)。これは買ったけど手放した本。
でもすごく気になっていて、図書館にあるのが(本当の利用という意味で)嬉しい本。
再読して気づく点は多々ある。一回めでわからなかった意味、読み落としていた人間関係など
別の視点で読めてくると何倍も楽しめる。

ネグレクトに近い状況で育った二十歳すぎの主人公が
シングルマザーで1歳の幼子を育てながら自己実現というかカフェをつくって、
という枠組みだけでいったらよくありそうな話なのだけれど、
「女が子どもを育てる」というのがどういうことなのか、
母性は女性に必須の感情なのか、母性の欠如=人間失格なのか?
というような本質的な問いがちりばめられていてこれもまたスリリングな本。

子どもを育てる、というのはある種「喰うか喰われるか」的な切実な葛藤を含む。
子どもだって必死、だけど親だって必死。
そういう親に巡り合った子どもは大変、だけど生きて、生き延びて。
虐待というわかりやすい言葉からは漏れ出てしまう「何か」がある。

この本についてはまだ結論が出ません、今も読書中ってことです。
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by iwashido | 2016-04-03 05:16 | 読書日記 | Comments(0)

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