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LOGOSさんの月に1,2回古書店

2009年 05月 19日 ( 1 )

潜水服がみた蝶の夢。

夕ご飯食べたら眠くなる。子どもみたいだけど。
うたたね状態で風呂に入ると、そのまま寝てしまって、寒い思いをしたこともしばしば。
(さすがに最近はないけど・・。)

こたつがあるときはよかったけど?
今はさすがにこたつ布団は撤去され、家具調コタツがテーブル代わり。
本寝(布団で寝ること)に入る前にこたつ周辺でうたたねし、
がばっと覚醒して深夜映画を見る、なんてこともしばしばある、ルーズな日常。
昨日もそうだった。
新型インフルエンザのニュースをザッピングし、気がつけば深夜12時。
おおそういえば今日はWOWWOWで◎をつけていた映画があったのでは。
「潜水服は蝶の夢を見る」2007年仏・米、ジュリアン・シュナーベル監督作品。

突然の病で倒れ、全身不随となったELLEの編集長。
皮肉屋でかっこよくてダンディな男が、自分の力では何もできない状態に。
片方の目は角膜の炎症を悪化させないようにまぶたを縫い付けられ(!)、
彼の左目から見える風景がメインのカメラアングル。

思い通りにならない身の回りの日常(車椅子に入浴介助)と、
彼自身の過去の回想と、羽ばたく想像が美しい映像ではさまれ
詩的なシーンもしばしば。
でもなんといっても感動的なのは、左目のまばたきだけで、
彼の意思を伝える方法をあみだした、言語療法士と彼の交流だろう。

フランス語で使用頻度の高い順に並び替えたアルファベットを
Eから順に26字(?)読み上げていき、彼の伝えたい単語のアルファベットの時、
彼が瞬きで合図。そしてそうやって根気強く単語をつづり、
意思を伝えられるようになる。
ついには病気になる前に結んでいた出版契約に基づき、
彼は自身の体験を一冊の本に綴り上げたのだ。
気の遠くなるような作業。
それを苦労とも思わす、書き取った、彼の周囲の献身的な女性たち。
これは実話に基づいているという。
そして彼は、本が出版された十日後に、永遠の眠りについたという。

同じ立場になったら、自分はここまでできるだろうか。
たとえば近しい身内がこうなったとき、ここまで献身的に言葉を聴こうと思うだろうか。
いや、他人に対する前に、自分自身の思いを50音のひとつひとつに還元し
ここまで丁寧に想いを伝えようとしたことはあっただろうか。
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by iwashido | 2009-05-19 08:57 | 映画とかビデオとか。 | Comments(0)

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