それでも春は。

3月25日なのに、雪が降った。
風も強くて真冬並み。
タイヤ替えてなくてよかったけれど。

3月26日、納屋にツバメ発見。
この前、白鳥を見送ったばかりだというのに。

フキノトウもどんどん食べられる状態のものを見つけるのが難しくなって
どんどん花をさかせて董がたっているけれど、
桜の開花は例年よりずっと遅れそうだけれど、
こういうことなのかな。

それでも春は近づいていると。
[PR]
by iwashido | 2012-03-27 18:48 | 季節のできごと | Comments(0)

想定外、という生き方。

昨日ラポルトすずにて防災講演会があった。
普通ならいかないけど、今回は行かなければ損。
だって演者は、釜石の小中学生を大津波から逃げさせた
布石を学校防災教育によって行ってきた
片田敏孝教授(群馬大学大学院教授)であるから。

9月に予定されていた講演会が台風で延期になり
この時期の開催となった。なんというグッドタイミング。
3月11日に多くのテレビ番組で取り上げられ放送されていたので
リアルな思いで多くの人が集まっていた。

片田教授の教えは次の3つに集約される。
 ①想定にとらわれるな。
 ②最善をつくせ。
 ③率先避難者たれ。

釜石の小学生相手に行った授業で最初に、
防災マップを配り、そして直後に生徒にこういったという。
「防災マップを信じるな。」
そのことで、現場の教師とは見解の相違が明らかになり、
教育現場の限界もよくわかった上で、見事な実践を積み上げてきた。
そのことが、去年の311で明らかな行動となって現れた。

こんな大地震が起こる前に、珠洲でも配られた防災マップ。
大雨や土砂崩れや地震などを想定して作ってあるもの。
でも私はそれを見たときこう思った。
「こんな海に近い小学校に避難して、津波きたらどうするん?」
能登地震も起こる前だったかもしれない。
でも、私には、海に近いところは津波、という得体のしれない確証がある。
なんの根拠もなくただそう感じていた。

私の言葉など家人は誰も真剣に聞かなかった。
「そんなでかい津波おこるわけないやん。
 あんた一人だけ好きなほうに逃げさし。」

とにかく私は今回の講演を聞いて、
自分が常に想定外を想定して生きてきたことを実感した。
だから片田先生のお話は、私の生き方を肯定してくれたようなもので
とてもとてもエキサイティングなお話だった。
ただ、先生と私の違いは、他者に対する優しさの有無かも。
片田教授は、自分の故郷でもないのに、
釜石の町の子どもたちの命を真剣に守りたい、
災害ごときで死なせたくない、そのために何ができるか
小学生を育て、中学生に根拠を諭し実践を示す。

私はこの土地で子どもを育てているというのに
そこまで真剣に彼らの将来を考えてはいなかった。
ただ自分がなんとなく思ったことをなんとなく口にしたら
誰も耳を貸さないので、そこで止まったままだった。
自分だけが助かったところで何の意味がある?
親もダンナも仕方ないけど、子どもは生き延びさせなければ。

私はきっとこれからも想定外としてしか生きて行けないだろう。
決められた枠からははみ出してしまうだろう。
そんな自分を肯定して生きていけばいい。

防災講演会だというのに、人生訓のように聞けて
いろんな気づきをもらえた貴重な体験でした。
片田教授、ありがとうございました。
[PR]
by iwashido | 2012-03-17 10:43 | 朔のつぶやき | Comments(0)

塩浜&御塩蔵調査。

ひょんなことからあるプロジェクト(?)の調査員となってしまった。
珠洲の一箱古本市を通して知り合ったS勝寺のN先生からの
お誘いで。
「揚浜式製塩普及啓発プロジェクト調査研究会」だそうである。

今では伝説のようになっている、外浦の角花家によって
伝承されている揚浜式製塩であるが、
実は半島の内浦側でもかつては普通に塩田があって、
製塩作業が行われていたという。

そんな話は、昨年末他界した義父から、
時折聞いていたのだった。
鹿野の浜はずっと塩浜だったと。

話を伺った人数はまた10人にもならないが、
意外に当たりがよく、ピンポイントで重要な方から
特徴的な話がけっこう集まってきた。
上戸でも、正院でも、塩作りを見た、もしくは実際に関わった人や
重要な資料を個人で所有している方などに巡り会えている。

これらの聞き取りがどのように使われるのかはよくわからないが、
今の姿だけが土地の記憶の全てではなく、
様々な歴史と伝承を秘めていることを
せめて忘れずにいたいものである。
[PR]
by iwashido | 2012-03-10 16:40 | 朔のつぶやき | Comments(3)

本を売る、ということ。

2月26日(日)、真冬のように寒い一日。
珠洲まるかじりの食祭イベントが飯田町商店街を中心に
実施された。食べ物テントがずらりと並んだ。

今年も去年と同じように、
Caroline ENGLISH Cafe & Used-Books IWASHI-DO
でカフェを一日臨時オープン。

午前中はおなじみの親子連れさんが一組で
キャロラインさんと話し込んでいたが、
昼前くらいから、寒さに耐えかねた知り合いや
常連さんや、飛び込みのお客も立ち寄ってくれた。

薪ストーブを焚いていたので、室内は暖かく、
無造作に並べてある古本箱の中から本を選んだり
子どもにせがまれて、絵本を読んであげる親子もあり、
なかなかほほえましいひとときが見受けられた。

本当は本はぜんぶ貸し出してもいいくらい。
でも、貸し出すにも手続きが要る。
どこにあるのかがわからなくなっては困る本もあるから。
借りたほうは、貸したほうより、その本の所在に関しては
無責任になりがちだから。

だから、「売る」という行為でつながるしかない。
対価をいただくことで、その本はあなた(購入者)のものになり、
責任をもって譲り渡すことが可能になる。
商売か? といわれれば悩んでしまうが、
商売の何が悪い? と開き直ることもできる。

迷いながら、日々進んで行く。

寒いけど楽しい一日であった。
[PR]
by iwashido | 2012-03-01 13:00 | いわし洞文庫 | Comments(0)