珠洲市の図書館が新しくなるらしい。
平成30年度(西暦で言うと2018年)をめどに開館を目指す方向で
現在検討委員会が答申を出すところまでいっている(はず)。

図書館が話題になるのは読書好きには嬉しい話のはずで、
私とて嬉しくないわけではない。でもなんというか複雑な思いもある。
この地域の特性というか地域性に根差した、本当に必要な図書館はなんなのか、
その辺の議論はまだまだ足りないと思う。深い考察と洞察力のある見通しもかけている。
うまく言えないけど、公共がやらなければならない部分と、
民間のほうがうまくいく試みのすみわけとか。本当にお金をかけなければならない部分はどこか、とか。

誰かに任せておいて、うまくいくレベルの話ではないような気がする。
新しくなるのを楽しみにする、というのもちょっともどかしい。
本当に本が好きなら、本という物体がこの世に残っていてほしいなら、
私にはもっとなすべきことがある(様な気がしてきた)。

私は昔から媒介変数。
誰かと誰か、誰かと何かをつなぐのが得意。
つないだら、背景に引いていく、そういう感じのが好き。
今のメインの仕事の立場を踏まえた上で、
何かできることを模索します。
きっと何かあるはず。
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by iwashido | 2015-05-12 22:25 | いわし洞文庫 | Comments(0)

「図書」5月号を読んだ。
岩波書店の底力を感じさせられた(様な気がした)。

まず、巻頭の「ウソ日記」(最相葉月)。ウソ日記、さっそくさせてみたくなる(生徒に)。
それから平野啓一郎の、大学時代の回想と小野紀明先生の「西洋政治思想史」講義の思い出の文。
自分がその授業を受けていたような気分になり、ゾクゾクする。
うーん、受けてみたかったな。自分にとってのこれに近い体験は「言語学」のそれかな。

細川哲士氏の筆による「両界橋の謎~古文書の余白に」もすごい。
橋の名前から始まって、その土地の由来をどんどんたどっていく(舞台は東京の高尾駅近く)。
そしてその結末の文の見立ての確かなこと!
(…腕力で勝った方の意見がその後大勢を占めることになった、と記憶している。)
歴史は書き換えられ続けている。

そしてなんともうならされてしまったのは次のエッセイであった。
「私の遺伝子の小さな物語」。イリナ・グリゴレ。
手術をした後の身体が伝えるメッセージを細胞レベルにまで還元し
また意識は時空を超え、過去(先祖)と未来(ここではないどこか)を行き来する。
科学の歴史を三百年にすぎないと看過する凄さ。
古いしきたりは、中世の慣習は、本当に無知蒙昧の象徴なのか?
白川静の文字学に通ずる、呪術と祭礼の意味を帯びた儀式の文字への影響を思い出させる。

中世がいいと言っているわけではない、古代社会へのノスタルジーですらない、
ただ物事の・文字の起源にさかのぼることを忘れてはいないか、と警鐘を鳴らすだけ。

ギリシア語をよめるようになりたい、と思っていた頃の記憶を思い出してしまった。
今年は貪欲に勉強したいものである(いろんな意味でね)。

人文書、売れない時代にこのような初心者の初心を思い出させてくれる
良質な文章をたくさん載せたPR誌を無料で読めて幸運であった。
「ちくま」も面白く読んでいるけど、かなわない、と思った。
(毎号そう思えるほど読み込んでいるわけではないけど。今回はたまたま。)
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by iwashido | 2015-05-07 23:47 | 読書日記 | Comments(0)

近くの田んぼに。

朱鷺がいました。
(5月3日のことです)
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写真は後ほどアップ(しました)。

こんな車通りの多い(?)道のちかくの田んぼへようこそ。
羽を広げてると朱鷺色の羽がわかりますが、ただ田んぼにおられたら
ちょっとこぶりのサギか、くちばしの長い鶏? とか思いそう。。

「朱」色の「鷺」なんですね、トキは。

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by iwashido | 2015-05-04 10:53 | 季節のできごと | Comments(3)