2024年 10月 02日
9月21日のこと。
9月21日(土) 朝から雨。
今日はいしかわ古書フェスが午後から始まるので、午前中早めに家を出るつもりだった、でもいつものことだが、当日直前の荷物積み、急ぎの発送物を本局ポストに投函、お釣りはあるか、紙袋はー、なんてやっているとすでに15分遅れ、それでも本局ポスト以外は信用できない(翌日回収になるかも)ので、レタパ➕を強引に押し込む。ギリギリ3センチがビミョーだったので、安全策を取った。そしたらその時、「ヤバ、携帯忘れたかも。。。」と気づく。別の車で同行してくれた家人が家に取りに行ってくれた。この時は、まだ雨は普通。ちょっと強くなってきたな、の気分。予定より結局30分遅れで出発。ワイパーは動かしっぱなし。
スマホではなく、ガラケーとiPad twinセットの私は、車に乗るともう天気予報の雲の動きも見られない。ラジオは聞かず、気に入ったCDを何回も聞く。この時は、ベートーヴェン後期三部作。なんだか雨が強くなってるなーと思いつつ、里山海道乗って、別所岳付近でピロリロリン🎵と、アラート音。なんか、穴水辺りで土砂災害警戒情報? でも穴水過ぎちゃったし、行くっきゃないわけです。後戻りは考えにない。後ろからついてくる家人の車が安全運転でスピードを出さないため、あまり距離感を開けるのもなんだかなー、でいつもより控えめに走ったと思う。白尾で10時、駅には10時半だなー、もうみんな終わってるよなー、と思いつつA堂さんにメール。
予定どおり10時半過ぎいつもの場所着。誰もいない。カーゴだけある。二人で荷物下ろし、カーゴに乗せているとA堂さん来る。雨、大丈夫? 珠洲は? といわれるが何のことか分かららない、まあ降ってましたけど、大丈夫でしたよ、と間抜けな返事。
地下で設営。箱中心の、テーブル三台。帰りは一人になるので厳選された選書、でも変わり映えしないのは本人が一番自覚している。来る人来るスタッフが皆「能登、大丈夫なんけ。大雨やじ?」とか聞いてくるけど、出てくるときは大丈夫でしたよ、としか言えない。テレビですごい事になっとるよ、と言われて大型テレビの前に行くと、川が濁流(どこの川かは不明、輪島?)、若山川氾濫(決壊箇所有)、市役所前水浸しの映像が。うーん、でもわたしはとにかく11時半までに設営しないとダメやし、11時過ぎに七尾にボランティアに行くために東京からやって来る友だちのことも気になるし、箱の置き場展示を指示し、ガムテープ止めて、ときどきテレビ見て。紫色の線状降水帯が輪島から外浦付近を通過中? なんじゃこれは、ありえない量の大雨が降っているようだ。
友達は11時ころいつものようにマイペースさでテーブル見つけてきてくれて、なんか買おうかなー、と言ってろごすくんバッグを買ってくれた。フライングですみません。11時20分くらいの七尾線で七尾に行くという。関連団体のボランティア兼、研修らしい。月曜日に再会することを約束して、また設営。12時少し前に参加者集合してイベントスタート。今回は正直、自分も広報不足だったし、行くチャンスのあった県立図書館にチラシだけでも置いてくれば良かった、、と思いつつも、始めから硬めの言語学系の本を買ってくれる方が現れ(値段やすいからね、、、高くつけられない、、相場もよく分からないし、、)あらーありがとうございます、という感じ。
正直、二年間に3回の地震で身も心も疲れ果てた、でも1番きつかったのは2回目の後かなー、あのときは珠洲だけで被害の割に注目度低かったし、やる気をすっかり失った。今回は、元日からの大地震で、奥能登一円で、会う人みんなに心配されて避難所生活、水なし生活も最初はそれなりに楽しかったし(語弊があるかと思いますが、楽しむしかない、、ってか)、メタ現実や読書に逃避しまくったのでなんとか乗り切れた。極め付けは真夏に入院したこと。暑い家でアセモに悩まされながら食事を作りというストレスから解消されたことで超リフレッシュしてしまった。ありがたいことです。
イベントは、最悪だった去年の某催事より手応えあったような気がするし、今は金沢に拠点(みなし仮設アパート)があるので移動が楽。ホテルや友人宅に泊まる気兼ねもなく。売り上げは、他店と比べれないことを鉄則とし、自分なりに赤字にならず、 持って帰る本が減り、これはもう捨てようと思える本の選別もでき、言うことなし。二日間の参加者枠を作って下さり感謝(古書フェス自体は三日間開催)。
スーパーや書店内での催事とは違う、なんか本好きがふラーっとやってきたり、常連さんが顔を見せてくれたり、思いがけないものが売れたり。やはり、準備が大切なのだ。古本屋何年やってるのでしょうか。まだ一箱古本市の頃の気持ちが抜けない、永遠のアマチュア古本屋だ。でもそれでいいのかもしれない、と思い、奥能登の大雨からわたしを守ってくれた、今年のいしかわ古書フェス2024でありました。
(追伸)土曜日昼には金沢駅にいたオットは、家に残してきた柴犬の散歩のために、午後3時過ぎに金沢を出て、午後7時前には自宅に着いたと✉️がありました。国土交通省が、メイン道路の倒木箇所などを早めに通行できるようにしてくれたそうです。でも幹線から外れた道の被害の酷さを翌日、痛感させられた模様。。。
ヨブ記をよむか、お祓いをするしかない、今の奥能登です。
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by iwashido
| 2024-10-02 22:09
| 季節のできごと
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