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古本LOGOS 「彼岸の古本屋」ときどき日記。

No Billboards, One Book Shop.

3月某日  「Three. Billboards 」という映画をDVDで観る。
      アメリカ南部、黒人を殴る警察官がいるような町。
      ある女性が、自宅近くの道路沿いに朽ち果てた大きな看板跡
      に気づく。今までだって通っていた道なのにある日、不意に。
      そしてその看板を管理する会社に、広告をだしたいと伝える。
      使えない言葉はあるの? 放送禁止用語? それなら大丈夫。
      やがてそこに、文字だけの3枚の看板(Billboard )が現れる。

      女は、ある事件の被害家族で、その事件が解決しないことに苛立ち、
      警察長官に問いかけるようなメッセージをぶつける。
      「原発反対」とか「九条守れ」よりももっと個人的な問いかけ。
      その看板と言葉で町中が噂で持ちきりになり、当の長官も来訪
      したり、牧師が家にきたり、息子が学校で弄られたりまあいろんな
      ことが動き出す。

      ドラマの内容はともかく、私が関心したのは、欧米人の、
      言葉に対する自己責任感と、自立した精神性だ。
      例えば日本でこんなことをしたら、村八分だろう。
      国道沿いにたまにあるような、遠くからも目を引く、
      イオンはこちら、モーテルはすぐだよ、そんな目的に使われる
      看板に個人的なメッセージを載せる。SNS よりも効果的だ。
      私にこんな勇気はあるか。娘がレイプされて殺されたら。
      半年以上経っても手がかりすらなくて、犯人の目処さえつかない。
  
      嫌がらせを受けても、脅されても、看板が燃えても
      主人公は諦めない。誰も信じない、一人でだって戦う、
      そのうちに警察長官が変わり、敵だと思っていた元警察官が
      自分のために動いてくれたことを知る、幾つかの過ちはあった、
      手段を選ばないようなこともした、そして手段を選ばない
      ことをしようと二人で車で出かける、、そこで映画は終わる。

      私には看板を出すような勇気はない。だけど、看板のない店
      を続けていくことが、せめてもの私の勇気だ。いつまで続けられるか
      わからない、この先どうなるかも分からない。でも一人で、
      戦っていてもいいのだと勇気づけられた。自分の道は、
      自分で決める。決められなくても決められるようにと足掻こう。
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# by iwashido | 2023-03-22 08:48 | ロゴス&LOGOS | Comments(0)

万物は火であるのか。。

3月某日  冷蔵庫の、空だと思っていたコーヒーの瓶に
      少しばかりの液体と、丸い粒々。。。これは何だ?
      そうだ、忘れていたけど、秋に山葡萄で作った果実酒だ。
       ホワイトリカー仕込みの、甘いお酒。梅酒レベル。
      それを朝から口にしてしまった。美味い、もう一杯。
      余っていた、安い赤ワインを加えてみた。そしたら、、、
      あまりうまくない、といって残した家人には悪いが
      これいただきます。山葡萄酒と混ぜたらめちゃ美味やん‼️

       そんなわけで、顔がほんのり赤くなるほどほろ酔いに
       なってしまったので、運転は不可。家で出来ることをする。

       1、蕗の薹味噌を作った。
       2、地震でこわれかけたカラーボックスから本を抜き出し、
         不安定なものは使わないことにするため本の処分。
         はみ出す本は売りに回す。
       3、午後からは畑で焚き火。ダンボールや、古紙、枝などを
         プロ(ダンナ)の指導の下で燃やす。フキノトウ摘む。
       4、ワタシ(ロゴス)の確定申告は終わったのだが、ダンナ
         のが終わってないので(一応農業収入有、赤字スレスレ)
         医療費控除もいけそうだし、ねばってみる。締切水曜日。
       5、疲れたので夕方うたた寝。良質な睡眠が足りない。
       6、家にあるもので夕飯作る。大根炊く、塩麹を漬けた肉焼く、
         フキノトウとタラの芽の天ぷら、大根おろしに漬物。
         今日も一日頑張ったな、ワタシ。明日もがんばろ。

         焚き火は良いですね。野焼きではなく、目的ある焚き火。
         白梅の咲いている果樹園、ここに古本屋、しようかな。
         万物は火であると実感した、日曜日の午後であった。

# by iwashido | 2023-03-12 21:13 | 季節のできごと | Comments(0)

春なので。春なのに。

3月某日 春です。急に暖かくなりました。
春なので。春なのに。_c0107612_11383567.jpeg
   最近、図書館に読書しに行きます。暖かいし、静かだし、
   人あんまりいない時間帯に、自分の本だったり、図書館の本だったり
   それはいろいろなのですが、座ってすぐ集中モードに入れるのがいい。

   本当はそれをカフェであるところのLOGOS 店舗でしたかったのだが、
   灯油代は嵩む、集中モードになるまで時間かかる、アクセスしにくい
   など、勝手に言い訳して今日に至ります。
   わたし、これからどうすればいいのかしらん。。。。

   ともかく私は、とても段取りが悪く、要領も悪く、
   あっちもこっちも気になってやりたいことに真っ直ぐすすめない。
   今日は唐揚げを作るぞ、と思ってたのに気がついたらカレーになってた、
   みたいな。。。。

   人生ずっとそう。初めからそう。
   まずは自分自身を大切にしよう。
   お金もないし老後も心配だし、家族もそれぞれマイペースで
   珠州は遠くて未だに馴染めないし、不安定なワタクシですが、 
   迷ったらここ、みたいなHOMEを持ちたいです。。。
   N先生、さようなら。3月中は車ストーカーしちゃおうかな😅
   冗談ですが。。。

# by iwashido | 2023-03-11 11:55 | ロゴス&LOGOS | Comments(0)

光の春に。。。

2月某日 「シングルレコード売れちゃったみたいよ」とYさんよりメール。
      え、マジですか。日曜日に大きな荷物を抱えた都会の方が、
      その一角をみるなりスマホで写真撮り出して、友だちに送って(推測)
      「買いだよねー」「有り得ねー」的な会話が交わされて(推測)、
      そこにあったほぼ全ての80年代歌謡曲のシングルレコードを買って
      くれたらしい。「ジュリーは母の墓前(仏壇だろう)に供えます」
      という言葉まで残して。。。山口百恵、ピンクレディ、薬師丸ひろ子
      などが処分価格だったし。まだまだあります。そんなんで補充もして。

      我が家ではいまだにレコードが日常的な音楽視聴に使われ、車内も
      CDだし(最近のお気に入りはベートーベンの3大ソナタ、特に
      ポリーニと、グールド「月光」3楽章は鳥肌もので。。)、
      モノから離れられない。定額や聞き放題はNo Thank you.欲しいもの
      だけが欲しい。余計なものはいらない。繰り返し聞きたい。
      本も、形のある本を繰り返し読みたい。最近の本より古い本。   
      今のマイブームは、鷗外。森林太郎。林ちゃんで、モリー。
      森茉莉は、パパ似でした。杏奴に於菟に、キラキラネーム。
光の春に。。。_c0107612_08361012.jpeg
      この古くて新しい男は、誤解されてるような気がするこの頃。

2月某日  確定申告大詰め。売り上げはとりあえず伸びた(前年度よりは)、
      微増。細かくやればもう少し伸びてるだろう、だけどその分
      経費も増えてて。そりゃーそうだろう、4月5月と週に一回以上
      金沢に通い、補充と称してまた通い、映画見て、新刊本屋行って
      交換会でやけになって落札した、取扱困難な商品の数々。
      どうするんですかね。催事は、準備不足で低調。諸経費は上がるし、
      お人よしな値段つけちゃうし、ネットは潔くていいよね、その点。
      まずは自分の足場を固める。ここでどうやって本を扱うのか。
      週一回の読み聞かせを、続けられるのか。
      精神の破城を最小限に防ぐためには。楽しい、と思える範囲で
      とりあえず、STAY。

2月某日  朝から雪降って寒い。でも、夜明けの時間は早くなっている。
      光の春がやってきた。フキノトウはまだ雪の下かもしれないけど
      きっと眠っている、起き出すのを待っている。週末のために
      杉葉と、小枝と、松ぼっくりを拾いに行きましょう。楽しみ。


# by iwashido | 2023-02-15 08:36 | 季節のできごと | Comments(0)

節分から立春へ。。。

2月某日 いろいろ事情があって金沢。iPadも持参したが、
     娘宅だとWi-Fi繋がらないので、駅か、図書館とかにいる時しか
     メールチェックもFBもLINEの確認もできない。
     結局わたしは自分で自分の首を絞める、というか勝手に用事を作り
     忙しがって自爆してしまい、本当に行きたい所へ行けない無限ループ
     を繰り返している。一歩足を踏み外したら崖っぷち、にいると思って
     もう少し慎重になろう。時間もお金の使い方も。ヤバいよ。

     大和のデパ地下で閉店間際処分価格のお惣菜と果物を買い、アパートへ。
     明日は息子宅(アパート)で孫ちゃん会ってくる。とはいえ短時間。

2月某日(の翌日) 孫ちゃん見に出かける。成長しておりました。もうすぐ1歳。
      今の子育てってこんなもんなんだー、男女平等、子育ては女(母)だけ
      の仕事、なんて思っていたらフェミニズム的にもアウトですかね。
      わたしは結構古い価値観にがんじがらめだと良くわかった。
      子どもはいつの時代でも、無条件で可愛い。
      問題なのは(わたしも含め)大人のほう。親たちの都合だけで
      こんな社会に投げ出される子どもたちよ、どうか元気に育って。

      予防接種に行くというので、駅まで送ってもらい、その足で
      シネモンドへ。「Other Music」を観る。見たかった映画で、
      11月に上映予定だったのが、映写機の故障で延期になったので
      いつかいつかと待っておりました。たまたまばっちり、拝謁できた。
      音楽の世界で、「TOWER RECORDs」って言ったら書店でいえば
      紀伊國屋か、TUTAYA か? その真ん前に店を出して、ニューヨーク
      で、独自でDEEPでオリジナリティ溢れる、ベストテンや流行りに
      惑わされない、レコードやCDを扱い、客にも店員にも愛され、
      でも閉店を余儀なくされたお店の、語りによるドキュメンタリー映画。

      全然違う場所で、扱うものも違うけれど、自分がいいと思うものを
      自信を持って勧められる店になる覚悟のようなものをもらった。
      手描きPOPや紹介文、棚作りなど、全然できてない自分が
      古本屋を名乗ることさえ、烏滸がましく思えてきて、はぁ。。。

2月某日  氷見催事撤収。道が凍っていないので、安心してドライブ。
      足(膝)が痛いので、もうこういう催事は控えめにしないと
      古本屋を続けるのも難しいだろう。今仕入れて(交換会で落として)
      未整理のまま積んであるもの達を処分してしまったら、
      もう組合にいる意味もないのではないか。そこまでして
      ガッツリ古本屋になりたかったのか。カフェでもっとくつろげる 
      OPEN MINDな場所を作り直すべきなのではないか。
      日本の古本屋と、目録だけをちょこちょこ続けつつ、あとは
      地元で必要とされる場所になるべきなのではないか。
      昨年頑張りすぎたツケが色んなところに出ている。
      確定申告の準備始めるも、まだ時間かかりそう(白色ですが)。
      自分の中の頑固さが、裏目裏目に出た1月2月。
      ゆっくり、ゆっくり。楽しんで過ごせますように。


# by iwashido | 2023-02-08 15:41 | 季節のできごと | Comments(0)

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