2011年 10月 22日
太郎の母としてではなく。
NHKラジオの土曜日朝の朗読で。
耳が吸い付くように聴いてしまった作品は
岡本かの子の「鮨」という短編。
ちくま日本文学全集の「岡本かの子」に、
あにはからんや、収録されていた。
さすがは「小さな本格派」?!
虚弱な男の子の、食べ物に対する嗜好というか、
食べたくても食べられない空腹感や、
母親が握ってくれた鮨を初めて食べるシーンの描写は圧巻。
朗読では多少割愛された文もあり、
全編通して読むと初めて全体が見えた。
(メインは、鮨屋の看板娘と、常連客(男の子のその後)の関わりかな?)
岡本かの子は、言わずとしれた、芸術界の巨匠岡本太郎の母であるが、
太郎の母としてではなく、
一人の生身の人間として、人生の後半に小説を書き始めた。
(それまでに短歌等ですでに文藝の世界には関わっていたけれど。)
かの子の小説家デビューといえるのは47歳であった。
耳が吸い付くように聴いてしまった作品は
岡本かの子の「鮨」という短編。
ちくま日本文学全集の「岡本かの子」に、
あにはからんや、収録されていた。
さすがは「小さな本格派」?!
虚弱な男の子の、食べ物に対する嗜好というか、
食べたくても食べられない空腹感や、
母親が握ってくれた鮨を初めて食べるシーンの描写は圧巻。
朗読では多少割愛された文もあり、
全編通して読むと初めて全体が見えた。
(メインは、鮨屋の看板娘と、常連客(男の子のその後)の関わりかな?)
岡本かの子は、言わずとしれた、芸術界の巨匠岡本太郎の母であるが、
太郎の母としてではなく、
一人の生身の人間として、人生の後半に小説を書き始めた。
(それまでに短歌等ですでに文藝の世界には関わっていたけれど。)
かの子の小説家デビューといえるのは47歳であった。
by iwashido
| 2011-10-22 13:46
| 読書日記
|
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