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古本LOGOS 「彼岸の古本屋」ときどき日記。

断崖を下る

先日、車で新潟の実家へ帰省。
ひとりではないので運転交代しながら片道400キロ超のドライブ。
福井に行くよりは遠いけど、思っていたほどでもなかった。
1泊して帰る時、連れ合いがどうしても寄りたいところがあるという。
糸魚川を過ぎて親不知、その断崖をみたい、近くまで行きたいという。

カーナビもない、アナログ地図派の二人は感だけで親不知インターで下車し
峠越えを目指す。いわゆる国道8号線を富山方面へ向かった。
後ろからの速い車に遠慮して、左側に入る駐車スペースでいったん停車。
すると目の前には「観光ホテル」の駐車場と、コミュニティロードの案内板が。
もしかしたらここはかなり目指していたところであった。

観光用の無料駐車場に車を止め、下へおりる階段を発見!
天下の険・親不知の断崖絶壁を下ることになる。
とはいえ、観光用に階段も整備され手すりもあり、かなり親切。
しかし勾配は急なのでそれなりの注意は必要。しばらくいくと
廃線になった線路のトンネルがある。ここは第3世代の道の遺構で
トンネル内はもちろn立ち入り禁止なのだけれど、いつかは行ってみたい気持ちわくわく。
昔BSのテレビで、廃道や廃線を訪ねる旅の小特集で取り上げられていた場所かも。

そこから最後の直線の階段を下りていくとそこには海があった。
そここそが第一世代の海越えの親不知越えの道で、
多くの人が命がけの旅をしていたころが確かにあった。
カメラを持っていなかったので、ガラケーの写メで撮影したけど
データ移行できず写真はない。
奥能登にもこれとよく似たところは何か所かあるように思った。

いまでは高速道路や新幹線で、ただの暗いトンネルで通過してしまう親不知だけれど
その原点はこの断崖絶壁。
西と東の分岐点。
観光ホテルを起点に、明治時代の道をコミュニティロードとして整備して残しており
ここはいつかゆっくり歩いて散策したいと思った。
この日は夕暮れ前に、能登越えを目指さねばならぬので
親不知とはさようなら。いつかまたきっと来ます、と
石を一つだけ持ち帰りました。
by iwashido | 2015-08-13 10:18 | 朔のつぶやき | Comments(0)

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