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古本LOGOSの 月1,2回古書店。

新月の日のできごと。

今日、ママンが死んだ。で始まるのはカミュの「異邦人」だけど、
それに倣えば「昨日、我が犬が死んだ」。
厳密には今日じゃない。直近の新月の日。
厳密には私の犬じゃない、家族の犬で、ダンナの犬みたいなもんだった。

別にそんなに仲良かったわけじゃないし、私は明らかに猫派だし、
無駄吠えはするし、人(家族だけど)は噛むし、困ったやつではあった。
でも、最後、いろいろあって、最低限尊厳のある最期を迎えられたのは
せめてもの幸い。義母に看取られて息を引き取った(私たちは仕事の時間帯)。

犬にオムツ? 犬に病院? 犬に薬? という疑問符を乗り越えて
そういう対処行動をとれるのはこの家では私しかいないんだな。
(なにせ考え方が昭和というか、古いタイプなので・・)
週一回の獣医がやっている木曜日に、薬を取りに土曜日に、
そして最後の週末を一番仲良しだった息子と過ごせたのは良かったんだろう。

もう少し早く気付けば、もう少し早く手を打っていれば・・
そう思わないこともない。まさかここがアジアのインドで、
もしくは宇宙外生命体のエイリアンを彷彿させる事態になるとは思わなかったさ。
インドも、大気圏外も、平安時代も同一平面上にあったような一週間だった。
数えで17歳、イヌでいえば大往生、寿命だろうと誰もが言う。

埋葬するまで丸一日、車庫で仮葬儀? のような状態あったんだけど
少しだけ線香もあげられたし(匂い消し)、
庭にあった椿の花も供えたし、
平家物語の朗読CDをかけて弔った。

猫に小判、犬に祇園精舎、ってな感じ??

葬式とは所詮送る側の自己満足。
私が死んだら古い本を薪にして、河原か浜辺で火葬してくれ。
今の日本じゃNGなんだろーけどね。

生と死の意味を考えよ。そしてそれを物語にしろ。
そんなふうに言われたような気がする。
ポチ、ありがとね。









Commented by iwashido at 2017-04-30 18:15
生命に死が訪れる時、存在の時空が歪むね。今回それを理解しました。空いた穴を埋めるために必要なのが、弔いの儀式なのかも。。。。(喪に服してます、なんとなく気分だけ)
by iwashido | 2017-04-29 16:38 | 朔のつぶやき | Comments(1)

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