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古本LOGOSの 月1,2回古書店。

珈琲と本に救われて、在る。

旧暦の新年(今年は2月16日でした)前後から、物事が急速に動き始めた。
サインコサインのカーブではないが、昇る前には、下るものだ。
ずっと右肩上がりの直線などというものは数学上の観念の中にしか存在しえない。

ティシュペーパーのようなもろいメンタルしか持っていない私には
けっこうハードな数日間が続いたのだが、それを救ってくれたのは
「ハッピーになれる」とコメントがついて二三味珈琲で売られていた新作の
”パナマバンビート”というオリジナルコーヒー(いつもの二三味ブレンドより高い)と、
某古書即売会で見つけた、L.ヴィトゲンシュタインの『反哲学的断章』のなかにあった
数々の言葉たちであった。。。。

「自然にだけ語らせよ。自然の上位にあるものとして認められるのは、ただひとつ。
 それは、人間が考えられるようなものではない。」MS 107 70^

「新しい言葉というものは、議論の地面に撒いた新鮮な種のようだ。」MS 107 82

「哲学のレースで勝つのは、いちばんゆっくり走ることのできる者。
 つまり、ゴールに最後に到着する者だ。」 MS 121 35v

(いずれも丘沢静也 訳/青土社の『反哲学的断章―文化と価値』より。)

短い文ばかり選んだけど、長い文章(断章)は声に出して読むと落ち着いた。
私が死んだらこの本を棺桶に入れて一緒に燃やしてほしい、と思うほど。
こういう珠玉の言葉に包まれて逝きたいものである。

自分の感性に響く言葉は、精神にも影響するのだということが分かった。
別にむずかしいから偉いとか簡単だから劣るとかそんなことは言ってない。
ただ、無性に響いた。もっと勉強したい、と痛切に思った。

2月のLOGOSは2月18日(日)に無事終わったのだけれど、
こんな店でも必要としてくれる人がいて、下手な古本市より売上があって
こんなレベルでほめられるのは、田舎(能登)だからであって、
京都や神田の古書店のレベルとは比べ物にはならない訳だが、
ここで自分の店を否定したら、買ってくれた人も否定することになるから
そういうことはできない。

恥かしくない生き方をしたい。ただそれだけ。

3月は、後半諸事情により土日がほぼ潰れるので、
LOGOS定例OPEN日は 3月4日(日)の予定です。
3月11日(日)には、こまつ町屋文庫さんのイベントに出店予定です。

4月はまた、第3日曜で4月15日(日)に予定してます。

古本LOGOS でした。










by iwashido | 2018-02-22 00:18 | 読書日記 | Comments(0)

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