2018年 06月 16日
撃たれても 雉は鳴きたい 初夏の朝
身の回りに普通に鳥がいる。
飼っている訳ではない(飼っていた時期もあったけど)。
普通の鳥が日常に出いりする。
まずはスズメ、電線に止まり、米をついばみに来る。
それからツバメ、納屋に巣を作り、稲わらや虫や糞をおとして
旅立っていく。だいたい3月末から7月のできごと。
それから、カラス。ゴミをあさりに、もしくはツバメの雛を狙って
家のすぐ近くに来たりする。秋にはつるしてある干し柿も狙われる。
さらには、カモ。ひらたい黄色いくちばしをしたカモは、
水田に音を立てて着地し、苗の間を泳ぎ、何かをついばんでいる。
シラサギやゴイサギ、冬にはハクチョウ、たまにトキも見たこともあったっけ?
(トキは稀ですが。。ホントにたまたま一度、近くで遭遇したけど。)
一時期、庭の木に状態の良くないミカンをさして置いたら
ヒヨドリが良く来ていた。気をよくして、半分に切ったミカンを
石の上においておいたら、種だけ残って皮も実もまったくなくなっていた
状態の時はあって、それはさすがに鳥の食べ方ではないだろう、と思い
(何か動物、もしくは哺乳類?)怖くなってやめた。
冬の足跡などを見ると、いろんな動物が家の周りを通過しておるようだ。
そんな中で、明け方、鳴く鳥がいる。
音を表記するのは正確にしようとするととても難しいのだが
あれを「ケーンケーン」と書くのなら、おそらく雉だろう。
近くの草むらに雉がつがい出入りするのを家人は見たことがあるという。
私は個体識別能力が弱い(固有名詞や花や鳥の名前が覚えられない)ので
見たことがあったとしても「雉」として認識していないかもしれないけど
鳴き声は特徴的だ。だいたい同じ頃に鳴いている。
「雉も鳴かずば撃たれまい」ということわざがあるけど、
それは人間にとっては「余計なことを言うな」という戒めなのだろうけど、
「雉は撃たれても鳴きたい」のだと思う。
毎朝、同じ頃にケーンケーンというような音が聞こえてくるたびに
そう思う。撃たれようが訴えられようが、鳴きたいものは鳴きたいのだ。
by iwashido
| 2018-06-16 08:57
| 季節のできごと
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