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古本LOGOSの 月1,2回古書店。

明日は明日 置かれた場所で 咲けるかな?

『神様の住所』(九螺ささら/朝日出版社)という短歌&エッセイ的な作品を読んだ。
朝日か読売か忘れたけど書評で紹介されていた。
俵万智や穂村弘、東直子の系譜に続く、
「短歌が入り口で、宇宙が出口。」って帯に書いてあった。

「18.エロス」という章に載っている短歌はともかく解説文にシビレた。
古代ギリシアの重要な概念として、エロスとロゴスがあって、
エロスは日本語では「(神への)愛」とか言われて、でも正確な概念は
きっと日本語にはなりきれなくて、それでも「エロ」と言われ日常に溶けた。
「エロいよね~」とか「エロな人」という表現は比較的良く耳にしますよね?

ロゴスは「言葉」とか「論理」とか訳されてこれもまた正確には
伝わっていないと思うけど、硬い言葉だから「ロゴ」とまではこなれていない。
いや~、私は「ロゴなヒト」だったと思うので、ぜひ「ロゴい奴」とか
言われてみたいものである。

なんかね、この人の抽象と具象がクロスする感覚はよくわかる。
私はどちらかというと今までほぼ抽象側の世界に住んでいたようなところがあるので。
目の前の具体は無視(っていうか透けて)後ろの抽象のほうが近しかった。
固有名詞は覚えられないし、これでは友だちもできんわね。
それで思春期を乗り切ったのだから、今の時代でなくてよかったよ、ホント。

これってほとんど発達障害に近かったのかも。
成績(テストの点数)が悪くなかったからカムフラージュされていたんだろう。

いろいろ文句も不満もあるけど、現状をほどほどにキープしつつ、
次の一歩を画策してもうちょっとやってみようか。。
逃げるのは簡単、逃げ出すのも得意だけど、今回ばかりは
もう少し踏みとどまってみるか。
ここが私の置かれた場所なのか。
本当はまだそう思いたくないのだけど。
一人でも理解者や、メッセージを受け取ってくれる人がいるだけで
少しは救われるよね。
この場所で、人を触媒にして、抽象を具象に変換できるのなら。

次の世代への種まき、もしくは発芽の補助くらいなら。


by iwashido | 2018-09-15 11:49 | 読書日記 | Comments(0)

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