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LOGOSさんの月に1,2回古書店

あれは「開けゴマ」、だったのか

ずーっと昔から興味もっていて、でもぜんぜん進んでいなかった課題が
今頃になって「ほらほら、どないするねん?」って感じで迫ってくる。
「お前、この機会逃したらもう一生チャンスないぜ? 最初で最後やで?
ぐだぐだゆーとらんで、さっさと態度決めや」まるで脅されているかのような
脳内バトル。

たとえばです、今最近読んでいるのは『敗戦後論』、先日お亡くなりになった
加糖典洋氏が書いたちくま学芸文庫などを読んだりしているわけですが、
「戦後の起源」「ねじれと隠蔽」など、戦後が一筋縄ではいかない複雑な
力学によって生じた精神の活断層のようなもので、その落差に気が付こうと
気が付き枚と、私たちはかなりやばい橋を渡ってしまっているわけで、
「平和憲法があるから大丈夫」とだけ言ってしまえる無邪気さには戻れなく
なってしまった。日本はその前に「明治維新」というOSの大幅入れ替えを
やってしまっているから、話はさらにややこしく、これは西洋のヘーゲル的な
「正・反・合」では説明できない。むしろオーエルの「1984年」的解釈で、
私たちは近代化という名の元で書き換えられた歴史を生きているのかも。

いいんだ、いまさら話をややこしくするつもりはない。ただ、この『敗戦後論』
という本の中に「太宰VS D.J.サリンジャー」という節があって、
サリンジャーは最近映画にもなったし、ライ麦畑は相変わらず売れているし、
村上新訳で新しい読者もつかんだりでほんと永遠のバイブルになりそうな
訳なんですけど、私は、今から40年近く前の高校生の時、なぜか
読んで、ひかれて、原書(ペンギンペーパーバック)も買って読もうとした。
ホールデンの「ライ麦畑の捕まえ役になりたいんだ(野崎訳)」という
このフレーズに激しく同調し、いまだにその呪縛から逃れられない。
永遠のこども、というわけですか。社会的逸脱者? 反逆児? なんとでもいえる。

この辺のことを、きちんと具現化しないとなぁ。
いまいる職場で「捕まえ役」をやり続けるのはもう限界だね。
もう無理、もう未来が見えない。迷走している。
3年後に命が終わるかも知れないと思って、もう嫌なことはしない。
やりたいことを中心に、失敗して人に「ざまみろ!」と罵倒されても
それでもいいよ。だって私の人生なんだから。
岩波書店の「図書」で連載中だった「ミンネのかけら」が良かった。
富原真弓さん、トーベ・ヤンソンと、シモーヌ・ヴェイユをつなげてくださって
ありがとう。私の中で大事なものが、リンクされつつあります。


by iwashido | 2019-08-11 15:02 | 朔のつぶやき | Comments(0)

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