2020年 02月 11日
第0回 「読書カフェ451」
先日、読書カフェを行いました。
「読書会」というとちょっとかしこまりすぎてしまう。
そこまでがっつり本を読んでなくても、おしゃべり感覚で、
本と、本と自分の関係や、本にまつわる思い出など、本文そのものの分析や
解釈に至らなくても、本をきっかけとしたおしゃべりができればいいな、、
と思って、以前からのLOGOS常連メンバーであるMさんとお試し実施。
まあ、これは結局いつもLOGOSでやっていることそのままだ。
ここに来る人は(今までのところ)、本を買いに来るわけではない。
ちょっと時間をつぶしに、おしゃべりをしに、息抜きに、時間潰しに来る。
それでいまは、非営利営業というか、珈琲やお茶を出しても、
「ご近所にお茶を出す」感覚で、まあいっぱいどうぞどうぞ、となって
金銭の対価は求めていないことがほとんど。これも4月からは改めたいけど。
イベントやカフェがなくても、フツーに本が読みたくて、静かな場所で
読書したくて、興味ある本があれば買っていける場所にしたいわけですが、
まあ選書センスは冴えてないし、値段もついているのとついていないのがあるし、
売ってるんだか貸してるんだかわからないし、最悪の状況でした。
でも徐々に、リカバリーを始めています。
「読書カフェ451」は、本が燃えだす温度である華氏451度にかけて、
本が燃えるくらい熱い議論をしたい、そういう願いも込めています。
いまのところそんな突っ込んだ議論にはならず、周辺をぐるぐるの
おしゃべりの延長にしかなっていませんが、回を重ねる毎に成長したい。
私も、まだ何もわからないのにやっている、やりだそうとしている。
私には「本」という媒介(メディア)が必要。
これは古いといわれようとも、スマートフォンやネットで代替できない。
頭がそうなっているし、最新の情報が欲しいわけじゃないし。
人気順のニュースじゃなくて、本質をえぐるような眼差しが欲しい。
ちなみに第0回で読んだ本(読むことにした本)は『あん』(ドリアン助川)
でした。樹木希林さんが映画に出たことで数年前ブレイクしましたね。
自分の中にある弱さ、人間のずるさや崇高さ、全部ひっくるめて人間だ。
それぞれ同じものを読んでも、読む重心が違うんだな、って気づかされた
時間でした。
by iwashido
| 2020-02-11 09:47
| ロゴス&LOGOS
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