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古本LOGOSの 月1,2回古書店。

余は如何にして古本屋になりしか?

4月某日 コロナ騒ぎで外出自粛が騒がれる日々なので、
     出勤しないことを誰も不思議に思わない。3日間ほど、普通の休日のように過ごす。

4月某日 本当に移動人口を減らしたいのならば、年度末(3月末)での人事異動を
     今年度に限り、(退職者とその補充以外)凍結すべきだったろう。人事や進学、
     転勤で人の動きは(この時点ではまだ)不要不急には当たらなかったようだ。
     「日本の古本屋」サイトより、公費注文受け賜る! 売りたくない本から売れていく。

4月某日 店を開ける自信がないので、こっそり二階で昼寝をして過ごす。
     もともとは、こういう隠れ家的場所として借りたのだったな、と思い出す。
     当面の目標は、家賃負担分の売り上げを稼ぎ出すこと(低すぎる目標。。)。

4月某日 何としても現金を手にしたいときは、「B-OFF」系列店へ、マンガや新刊、
     (成人して働いている)息子の昔のゲームソフトを持っていく。とりあえず
     ガソリン代以上にはなる。どこに移動してもガソリン代がかかるのが、難点。

4月某日  組合古書交換会へ参加。一箱出品、一箱落札。差し引きで現金ゲット。
      今までいかに本と直面することを避けてきたか。交換会は常に勉強になる。

4月某日  ヤフオクサイトに出品してみる(個人として)。とても専門店にはなれない。
      たくさん出品しても、誰も入札してくれなかったら、ショックが大きい。
      でも先日娘が、「メルカリ」でいとも簡単に本(就活本とか)を出品し
      すぐに「売れた!」と叫んでいた姿を目の当たりにし、「負けた。。」
      と思った。いまだにガラケー、LINEもしてない身分ではせめてヤフオクくらいは。

4月某日  ショッピングセンター内書店が会計をしてくれる、古書催事に出品。
      こんな時期でも、食品スーパーは営業許可なので、当面は書店も開いている。
      不要不急の外出は控えるように、緊急事態宣言も出され、よほどでないと
      多くの売り上げは見込めないかもしれないが、1冊でも売れれば幸運と思う。

4月某日  見知らぬ番号より着信。仕事用番号として公開しているので、出る。
      「日本の古本屋」に出している『狂気の歴史』(M.フーコー)をご所望。
      HPから注文していただけないかと確認したら「パソコンが使えない環境で
      知り合いが教えてくれたので電話している」という。お住まいは北の地。
      入金さえ確認できれば、こちらとしてはかまわないので、承わる。
      こういうことがあるんだ。PCもスマホも使えない絶滅危惧種仲間としての
      ひとときの連帯に酔いそうになる。悪酔いはすまい。

4月某日  お友達に半ば押し売りで『彼岸の図書館』(夕書房)を外商売り。
      以前から欲しいと言ってくれていた方に「あと1冊」と伝えたら
      心よく購入してくださった。LOGOSの新展開記念に、送料はサービス。
      仕事なんだかボランティアなんだかよくわからん。
      本を読むなんて、もうボランティア的なことになるのかもしれない。
      不要不急で外出するな、っていうんだから、もっと本が読めてもよさそう
      なのに、意外に読めない。そっか、仕事してるんだもんな。

4月某日  新刊書店の、新潮文庫の、日本人作家「か」の棚の最後に『ペスト』(カミュ)
      を発見! 過疎地では、海外文学は扱わないところも多いが、まさかこの並び
      に来るとは。。昔の、文字の小さい新潮文庫(銀色カバー)のカミュはだいたい
      もっているが、文字が小さくて印刷が薄くて、眠りながら読めないので、
      これを機会に新刊買い。字が大きくて読みやすい!
      この本で「ペスト」は4月に始まり、万聖節をすぎて1月に収束する、
      という描写。我々も同じくらいの覚悟を持って、ことに当たるべきかも。(続く)

   
  

by iwashido | 2020-04-24 14:19 | Comments(0)

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