2020年 06月 08日
本日も晴天なれど。
6月某日 6月である。緊急事態宣言解除である。学校再開である。
そうすると愚かなもので人間は、うかうかと出かけたくなってしまうのである。
シネモンド(金沢のミニシアター映画館)も営業再開、ということで、協力チケット(前払い支援券)を
購入していたのと、用事が重なったので出かける。12時半からの開演にぎりぎり滑り込む。
人が少なくて、いいです(平日だしね)。それでも、座席間隔を取って、予約優先で、連絡先を書いて。。
何かあった時のフォロー・責任というものが問われる時代になってしまった。
映画が終われば、当然のように地下の書店へ行くのである。ここは、今は別の店になってしまったけど
まあ私にとっては人生を変えた書店なので、場所的に無視することはできない。
雑誌(週刊文春、とか)は巧妙に立ち読みができないようにシールが貼ってあった。。
そうだよなぁ。。誰が読んだかわからない雑誌買いたくない人もいるよなぁ。。
新刊。。山のように海のように日々刊行される本たち。同じような、似たような、ハウツー本。。
その一方で、地道なロングセラー(『夜と霧』はあった)や少部数で高価な専門書もあって。
棚をめぐっていると2時間くらいあっという間にすぎてしまうのである。
私にしては珍しく、書店でクレジットカードを使ってしまった(いつもは現金決済が基本)。
手持ちのお金がさびしかったせいもある。買ったのは、新書1冊、文庫1冊、ハードカバー(フェア棚より)1冊。
小説は買わなかった。。。頭が論理的な文章を求めているのだ。読むなら今読みかけの本を読了してから。
ずーっと本だけ読んで暮らせればいいのにな。
まあそれに近い生活を今確立しようとしているのだ、と信じよう。
4時にもっきりやで友人と待ち合わせ。相変わらず遅刻する。金沢っていいですね。
6月某日 犬の避妊手術をすることに、家人が決断を下す。先週は決心ができなかった。
かわいそう、、だし、費用もかかるし、でも、発情期になって騒がれても対応しきれないし、
ましてや子犬を産ませてどうこうなどとは考えてもいないし。つまりは人間側の都合なのだけれど。
週に2回、出張してくる獣医が来るのが火曜と木曜で今日が木曜。
心を決めて、軽トラックで連れていた。わたしは疲労のため同行できず。
帰ってきたときはぐったり、麻酔がかかって眠っていた。
目が覚めてからが大変。キューンキャキャキャーン、とひたすら啼く吠える泣く。
あんまりかわいそうで、一晩ほとんど付き添ってしまった。
この悲しみは知っている。何か大切なものを、自分の意志ではないところで奪われた哀しみ。
犬も人間もそう違わないのかもしれない、と思った。。
石牟礼道子のようにはなれないけど。
6月某日 満月なのでLOGOSへ。
でもちゃんと告知もしてないので、ひたすら本の整理。なんてしょぼい棚なんだろうと思う。
これで古本屋? ふざけるなーって感じですよね(笑)
「ソトコト」という雑誌が売りモノにあったので、パラパラと読んでいたら、
オン サタデーズ、というブックカフェというか、編集室みたいな場所(関東圏)のことが載っていた。
これも、最初はほかの営業店舗の間借りとして始まっている。。(兼業・ご夫婦で取り組む事例)。
当面はこれでいくか。LOGOS on Saturdays。 ともかく、定期開催だ、予約なしでも来店可能な日を
一日でもつくるところから。日曜月曜は予約やイベント対応、その他の日は自宅倉庫で本の整理・登録。
本当は人に会うのが怖い、だったらネット専業古本屋でいいんですが、それも嫌なのだな~。
私、ではなく「本」のことを語りたいし、本について商売関係を成立させいたいのだが、
「私」と「本」とか微妙に分離できないのが、この日本なのではないだろうか。「私」はいらないのに。
H.A.Bookstore という、東京で流通や編集や書店そのすべてに関与して頑張っている書店のHPに
次の言葉があったので、引用しておく。
3.真理。世界を変える覚悟がなければ、いまどき本なんて出さないほうがいい。
私の立場で言葉をかえるとすれば、
「世界を変える覚悟がなければ、いまどき古本屋なんて始めないほうがいい」かな?
by iwashido
| 2020-06-08 10:11
| ロゴス&LOGOS
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