2020年 06月 25日
わたしたちはどうやって本を買っていたのか?
6月某日 突如として、新刊本が読みたくなった時、あなたはどうやって入手しますか?
ちょっと前までは「本は本屋で」が当たり前だった。
新聞の広告や、書評欄で紹介した本が、近くの新刊本屋にないか探しに行って
ないなら、週末にちょっと大きめな書店まで出かけて、どうしても欲しければ
書店に注文して、2週間近く待たされてようやく入手していた(30年前ね)。
それが、いつからだろう、ネットで本を買うことが当たりまえになったのは?
2000年代になって、大きな書店が近くにない地区に住むようになったころ
AMAZONが日本に上陸して「こりゃーいいわ!」と初期ユーザーではあった。
まだあまり多くの人が利用していない時分で、その当時は楽しかった。
でも、最近はあんまりアマゾンは使わない。なんでかな・・・。
もう誰でも使うし、あまりにも当然のように自宅に配送される便利さが
ちょっと怖くなった。
その代わり、学校図書館に出入りしていた新刊書店の営業(納品に来る人)
の方に注文したり(昔より格段に速く届きます。3日~1週間以内程度には)
金沢に行った時おおきな書店に寄ってみたり、ブックオフに行ったりする。
図書館で借りるという手もありますし、借りるのですが、借りた本は
返却しなければならない。2週間(3週間のところもあるけど)は短い。
結局読み切れなくて、買うことも多い。
わたしたちはもう、本にお金をつかうことが惜しくなってしまったのか。
定額サブスクとか、無料通話とか、ギガ得とか、なんか大量に安く
読みたいもの読みたい放題! という価値体系になれてしまうと、
電話で通話するのもお金かかるから「LINEで」とか、
切手代惜しいからメールで、とか、ズームで、とかに代価されて
それで何を得て何を失うのか、もうちょっと考えたほうが良くなくない?
本にお金を使う人がいなくなると、出版も潰える。
売れる本、受けを狙った本はもうお腹一杯(読みたくない・・・)。
かくいう私も、新刊書店よりはブックオフに行くことのほうが多かった。
定価で本を買うのがばからしい、と思う人がこれ以上多くなったら
日本の出版界に未来はあるのか。もっと切磋琢磨できるのか。
考えてみなければならない。(議論未消化です、この項続く)
by iwashido
| 2020-06-25 09:50
| 朔のつぶやき
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