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古本LOGOS 「彼岸の古本屋」ときどき日記。

良い買い物をしてしまった。

11月某日 昨日までと変わって、雨の平日。寒くなりました。
     晴れ間を縫って「一箱古本」をお馴染みのカフェから撤収に行き
     (奥能登芸術祭の期間中、というお約束だった)、お昼食べて
     銀行行って、本を店に戻して、ホームセンターに寄り道。
     なんか良い収納グッズはないか、ディスプレイに役立ちそうな家具は
     ないかと物色していると。。。

     イメージにあった、手頃な大きさと高さのテーブル(簡易組み立て)   
     を発見。一旦家に戻り、置こうと思った場所の空間(幅)を
     計るとなんと、ちょうど入りそうだった。両側はカラーボックス本棚。
     そう、ここは生まれて初めて「家庭文庫」として申請した、
     廊下の行き止まりの(窓はあります)本棚スペース。
     南向きで日当たりも良いが、最近は古本置き場(一時置き場)に
     なっていた。先日のイベントで、家中の本をかき集めて値段つけて
     持っていったので、だいぶそこも余裕が出て来て、ちょっと片付ければ
     またくつろぎのスペースになるのでは、、と思っていた矢先。
   
      最近膝が痛いので、キッチンのテーブルにパソコン置いて、
     ネット出品したり、納品書を作ったりしているのであるが、
     台所は私だけの場所ではない。集中しているときに他の人が来ると
     他人との境目が薄い私は、深く潜れない。そこで世界が中断される。
     ネットは繋がなくてもいいから、ただワード的な文章入力作業さえ
     できればいいので、昔のPCでもいいから置きっぱなしにして
     誰にも遠慮せず、お金の計算(売上とか仕入れとか)したり
     読もうと思っている本の整理、順番をつけたり、ぼーっとしたり
     本の背表紙をただみている時間と空間に最適の場所、見つけた!
     そういう感じにイメージが降りてきて、あとはただ実行あるのみ。

     現品処分で組み立ててあったテーブルを、本の段ボールの上から
     ハッチ閉まらないけど「近いから」という理由で強引に積み込んで。
     階段をゆっくりゆっくり上がって、落ちないように落とさないように
     16段上がって、ほこりだらけの本箱・床を掃除して、敷物引いて
     テーブルを置いたら、そう、イメージ通りの場所になった!

     女性の自立には、鍵のかかる部屋が必要と言ったのはウルフだったか
     ボーボワールだったかど忘れしたけど、とにかく他者の眼差しに
     飲み込まれない時空間、深く深く潜るための場所が必要なのだった。
     鍵はかからないし、冬は寒いことが予想されるが、なんとかなるだろう。

     ちょうど月曜日に見てきた、映画「TOVE」(トーベ、ムーミン谷
     シリーズの作者のトーヴェ・ヤンソンの、自伝的映画)が良くて、
     こんなふうになれる訳もないのだけれど、影響されやすい私は
     当てられてしまった。『彫刻家の娘』をまた読みたくなった。
     北欧はいったことはないが、苗字が村上春樹の「多崎つくる」
     の出てくる小説に出てくる「クロ」さんの結婚相手みたいな名前
     が飛び交っていました(映画の中で)。北欧恐るべし。



by iwashido | 2021-11-10 21:08 | Comments(0)

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