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古本LOGOS 「彼岸の古本屋」ときどき日記。

白鳥の 姿隠して 雪景色。

12月某日  寒い。雪降った。
      本当に人はちょっとしたことで出会い、すれ違い、誤解し
      理解し、浮き沈みのように移動していく。
      風景を書いた古典を読みたい、と言われていろいろ紹介するも
      どれも自分の読みたい文じゃないなーというお客様。 
      いろいろ考えた。私もそんなに古典の知識があるわけじゃない、
      でも、昔の日本は、今の日本のありようとはかなり違うということを
      まずしっかりと押さえておきたい。
    
      平安時代のもので現在まで残っている文はほとんどが貴族、宮廷勤務
      の方々のもの、もしくは僧侶とか。しかも今みたいに、活字があった
      訳じゃないから、紙に、墨で書いた文字がたまたま残って伝えられて
      いろんな形を経て文庫に収録されたり全集に収録されたりしている。
      オンデマンド、じゃないから、こちらの希望の文章があるわけじゃない。
      まず読もう。読んでみたいと思った本を、どんな形でも良いから
      無条件に受け入れて読んでみよう。その上で、好きとか嫌いとか
      言えばいい。一種のSF世界だと思えば。今の理屈や論理は通用しない。
      今、常識と思われてることはずっと前から常識だったわけじゃない。
      明治維新と、第二次世界大戦終了後に、いろんな変化が起こっている。
      西洋を中途半端に接木して。西洋だって、中世とか、国によって
      歴史も常識も世界観も違う、そこに第3世界、アフリカや中東も
      交わって。異なる世界が広がっていたことを、理解するためにも
      古典は読む価値がある。日本語の美しさを再発見するためにも。
     
       文法こそが方法論である。だから私は文法好きだったな。
      特に英語のグラマーの時間は。リーディングよりも好きだった。
      理屈かね、法則がね、解き明かされていくのは楽しい。
      今は偏屈な中年になってしまった。もう老年は目の前。
      来年は楽しい一年にしたいものです。

by iwashido | 2021-12-27 21:05 | 季節のできごと | Comments(0)

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