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古本LOGOS 「彼岸の古本屋」ときどき日記。

本来、家事よりは仕事したい人なのであった。。。

6月某日 知人宅に買い取り(2回目)。
     ご自分の年齢も考え、断捨離を断行されており、当店としてはありがたい。
     児童文学、白川文字学基礎講座資料、貴重な絵本や洋書なども含めて
     ちゃんと値段つけて売りたーい! と思う本多数。。。
     その中にあった『13歳の沈黙』(カニグスバーグ)、読む。
     前にも読んだか借りたけど、読みきれずに返したか。今回は読了。
     沈黙が、沈黙こそが二人(主人公と、その友人。。どっちが主人公?)
     をつないだ、『潜水服は蝶の夢を見る』だっけか、日本語訳では、
     目でアルファベットを追って言葉を紡ぎ、物語を書いたあるフランス人
     のように、裁判前のためある施設から出られない当事者A君のために
     友人B君は毎日通うのだ。最初は文字カードを持って、そのうちに
     それはアルファベットカードになって。

     アメリカの、知識人階層(両親とも研究者・大学教授とか)レベルなら
     子供の面倒はナニー・ベビーシッターが見て当然、そのためのシステム
     も手段も引け目を感じることなく利用できる、そういう社会はいいな。
     戦前の日本だって、お手伝いさんや乳母は普通にいたよね。
     祖母が見るとか。うちの亡くなった母だって、乳母がいる家庭で
     育ったとか言ってたし。味噌や醤油は量り売りで買うものだったし。
     お酒(日本酒)は升酒で小売の酒屋でも立ち飲みOKだったし。   
     SDGsとかってややこしい社会に誘導したのは、誰なんだろう。。

6月某日  『裸足で逃げる』(上間教授、太田出版?ごめん、書誌曖昧です)
      沖縄でDVや虐待などに晒されざるを得ない少女たちからの聞き取り
      を、実名がバレないように加工しながら書かれたノンフィクション、
      レポートを読む。借りないで図書館にかよって読んでいたけど
      1回借りた。この上間さんと、信田さよ子さんの対談本も読んだが
      二人は、インタビュイー(聞き取りされる人)に対する
      対応が真逆。信田さんはベテランの、実績のあるカウンセラー
      だから、相談者はお金を払って、信田さんに話を聞いて欲しくて、
      解決の糸口をつかみたくて、藁にもすがるような気持ちでくる。
      上間さんは、カウンセラーというより、当事者研究の様な若手
      研究者だから、辛い体験や話を聞かせてもらう時は、女の子が
      安心するもの、喜びそうなもの(クッキーやお花とか?)を
      持っていくのだそうだ。外で会う時もスタバではなく、マクドとか。
      緊張しないように、素に近くいられる様な場所を選ぶとか。
  
      聞かせてもらってありがとう、そしてできることは出来る限り
      付き合う、助ける、匿う、逃す(全部ではないだろうけど)。
      どの田舎でも起きていそうなこと、もちろん沖縄程凝縮
      されていないにしても。ナボコフの「ロリータ」と、ドストエフスキー
      の「カラマーゾフの兄弟」にも一部挑んだ、濃い一週間だった。
     

by iwashido | 2022-06-18 13:47 | 読書日記 | Comments(0)

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