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古本LOGOS 「彼岸の古本屋」ときどき日記。

美味しいこと、楽しいこと。


9月某日 交換会へ行く。
     理事長から「最近のLOGOSさんの投稿、ダウナーだよね」的な
     アドバイスをいただく(FB含む)。そうなの? 自分では心の
     ありのままをつぶやいているだけなのだけど、基本的にネガティブだし。
     誰がどこで読んでいるかわからないし、取りようによっては人を傷つける
     言葉とは、恐ろしい道具であるものだなぁ。

     考えるだに、私はあまり「美味しいものを食べたい」とか
     「幸せになりたい」と強く願ったことはない(これもいうと嘘っぽ?)。
     ものすごい手近な「ツナ缶」や「ポテトチップス」「缶チューハイ」
     で満足してしまう人間だ。でもやっぱり、ビール(発泡酒ではなくて)
     が美味いなーとは最近思うようになった。
     あと、奥能登にニ三味珈琲店がなかったとしたら、もっと早く
     出て行ったであろうというのは断言できる。たまに来るにはいい所、珠州。
     カレーと素麺で毎日日替わりでもいいような食生活レベル。

     こういう人間が家事を毎日こなし、子どもを育てたというのだから
     呆れる。これからはもう少し、人生を楽しみたい。
     今読んでいる『おや ときどき こども』(ナナロク社/鳥羽和久)
     の中に、カウンセラー的な先生から生きづらさを抱える子供(大学生)
     へのコメントとして次のような文が載っていた。
    「あなたのお母さんはおそらく、子育てにもあなたにも興味がもてなか
     ったのです。だから、あなたはとても寂しい思いを抱えて生きてきました
     ね。もしかしたら、寂しいという感情さえ知らずに生きてきたと言った 
     ほうがいいかもしれません。・・・・」(075P)
    
     これ、自分だ、と思った。子育てにも自分にもこどもにも、興味がない
     という訳じゃないけど、愛情を注ぐってどういうことか、わからなかった。
     だから、こども(特に下の子)には大変申し訳ないことをしたと思うし、
     自分自身もまたある欠落を抱えている。親であった自分、子供であった
     自分は全くリンクしている。
     この欠落を埋めるためには、そこに橋を渡すような行為を何かしたら
     良いのかもしれない。何者かになろうと思わず、今のままで十分。
     そういう陽だまりのような愛をまず自分自身に注いでみようか。
     明日は稲刈りだそうです。ちょっとだけ手伝う。やる気のないヨメで。
美味しいこと、楽しいこと。_c0107612_14293558.jpeg



by iwashido | 2022-09-10 14:32 | 読書日記 | Comments(0)

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