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古本LOGOSの 月1,2回古書店。

方違え的効果?

4月某日  先週、三日間能登から金沢に家出していた。
      友人が、北陸割でホテルを予約してくれたので、遊びに行ってた。
      あまりに快適な生活に、能登の過酷な現実を忘れて、あー
      もうこのまま金沢にSTAYかな。。。とも思ったのだが、
      やはり車の足は北へと向かってしまう。

      そして帰ったら、オットにとっては「残念なお知らせ」でもある
      水を使える生活が戻りつつあった。上水道は開通していたが
      下水を流す配管が破損しており、その工事を頼んでいたが
      なかなか進んでいない中、わたしは家出した。
      そしたら。帰ってきたら。「水、流せるよ。お風呂もたぶん、
      大丈夫。残念やけど。。。」
 
      彼は彼なりに、この不自由な生活を楽しんでいた。
      食器はいつもの定番の茶碗とお椀、食べ終わったら禅僧のように
      お茶で箸まで洗う。生活排水は庭へ撒く。排泄物は、穴に埋める。
      縄文人のような生活を楽しむでもしなければ、やっていけなかった。

      しかし、夢のような生活は終わりを告げた。現実に向き合う時が
      きた。この傾いている擁壁の上にたった、破損だらけのうちを
      どうするのか。公費解体か、修繕か。もしもう一度、大きな
      地震が来たらどうするのか。珠州で生まれたキミたちはここで
      果てたいだろう、それはわかる。わたしもしばらくなら伴走
      できるかもしれない。ーしかし、最後までは付き合えないかも。

      なんだかなー、の日々が続く。人間としての尊厳を保ちつつ、
      好きなことをして暮らすことは可能なのか。そもそも
      「好きなこと」ってなんだっけ? 還暦でも中二病?

      ともかく今は、毎日が真剣勝負。壊れた生活によって
      剥き出しの生が顕現する。ハイデガーの「存在と時間」を
      拙い語学力ながら、一部でも原書で読んでいてよかった、
      とこの時ばかりはおもうのであった。道具の道具性が壊れた時、
      存在者たるDa -Sein は、己れの剥き出しの生と対峙する。
      この三か月間がまさにそうだった。
      わたしは学生時代には「お勉強」で終わった卒業論文を
      今実践しながらまさに書こうとしているのかもしれない。
方違え的効果?_c0107612_23131755.jpeg

by iwashido | 2024-04-23 23:15 | 朔のつぶやき | Comments(0)

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