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古本LOGOSの 月1,2回古書店。

次の地震〔なゑ)と 台所で遭遇しないために 出来ること

5月5日 晴れ
 昨年のこの日は田植えをしていた。手伝いのための長男が、10時頃に
 家に着いた時には、一枚目の田んぼはまだ1/3くらいの仕上がりで、
 腰が痛い、疲れた顔の滲む夫は交代選手を待ち望んでいた。
 なんやかんやと2人で励まし合って一枚目の田植えを終え、二枚目
 〔自宅近接)の方に田植え機を持って来て昼休み、ご飯を食べさせて
 一休みし、さあ今日中に二枚目仕上げてしまうぞ、とでていったのは
 2時少し前だったと思う。私はその後、片付けを適当に済ませて眠くなって
 台所の床の上で無防備にも昼寝をした、ほんの20分くらいだったと思う。
 それから珈琲でも飲もう、夕ご飯のためにタケノコご飯を仕立てようと思い、
 台所シンクのほうに向かった、炊飯器の釜を取り出して水洗いしようと
 していた時だったか、急に揺れた。携帯も騒がしく鳴り出した。それはほぼ
 同時だった様に思う。電子レンジが入っている棚が倒れてきて咄嗟に
 キッチンテーブルの下に潜り込んだが、スリッパに赤い色が見えた。
 絵の具? 梅干しの汁? いや、これは血の色だ、誰の? ってここには
 わたししかいないのであった、そういえば頭が少し痛い、慌てるな、あわてるな
 と自分で自分をなだめすかし、首にかけてあったタオルでとりあえず頭を
 おおう、その間も揺れは続き、食器棚が開いて食器が割れ、いろんなものが
 倒れてきた。それでも揺れは一回だった。震度6弱と言われたような気がする。

 田んぼでは夫と息子が、この家が揺れる様を見ていたという。
 中にいたわたしは動転していたがとりあえず一回外に出た、お向かいさんと
 でかい地震やったね、大丈夫⁉️ 血でTシャツに染みができていた。
 でもその時は大津波警報は出なかったし、夕飯を台所で食べられる程度には
 片付けることができたように思う、わたしは頭の傷でイライラしていて、
 救急外来に自分で車を運転していった。その時は、消毒したくらいで特に
 縫うとか絆創膏を貼ることもなく、血止まってますしね、心配だったら
 平日に脳外科でCTでも撮ってもらってください、そう言われて帰宅した。

 そしてそれから8か月後にも台所で地震遭遇、その時はマジ死ぬかもと
 思った、だからもし今日〔2024年5月5日)地震が起きたとしても
 台所にはいたくないと思った、だから午後は出かけることにした。
 コインランドリーに衣類を投げ込んで、nカフェに向かう、
 30分くらい小休憩、珍しく日曜なのに社長がいて、同じ猫の小林さんTシャツ
 の色違いを着ていて笑った。適度な空調もきいて快適な店内には程よく人が
 いて、また駐車場も一台出ていったかと思うと次の豆買い、テイクアウトの
 お客さんがやってきて千客万来状態であった。わたしもそろそろ潮時を
 感じて、場所をあけ、会計をし、店頭の古い桑折に入った「ご自由にどうぞ」
 の食器をもらい、コインランドリーの回収に向かった。

 近くのAコープで今日帰るとか帰らないとか言っている娘のために
 一応お刺身などを購入する。ここのAコープは小さいけどお惣菜が充実して
 いるのでたまに来る。この街とわたしの相性は悪くないとおもう、
 この町の施設にはいろいろな場面でお世話になり助けてもらった、
 小さいけど好きな町の一つである。

 今日また地震が起きたら? と思うとドキドキする、ともかく三度も
 台所で地震に遭遇したくない、だから外出した。今年も田植えをする
 という夫は山側の田んぼの代掻きをしていた、なんとか田んぼ用水の
 確保の目処がたち、遅れ気味だが、全体で昨年の六割程度かもしれないが
 田植えの準備は進んでいる、もう終わった田んぼもある、能登の人は
 すごい。。。 農業団体は収入源である米を作らないという選択肢はなく、
 倒壊した納屋からトラクターと田植え機を専門ボランティアに救出して
 もらった夫は「人間の義務としての田植え」はしないわけにいかない、と
 宣う。早めの夕ご飯を食べた娘は、これから金沢に帰る、という。
 明日朝4時に起こすから明日にしようよ、という家族の静止を振り切って
 大丈夫、今日地震が起きる確率のほうが少ないよ、わたし夜の運転って 
 嫌いじゃないのよ、と暴走族の様なことを言う〔乗ってるのは借りてる軽)。
 
 すごいね、台所ここまで復活して。みんなで食卓を囲む幸せ。
 家の裏の納屋の下で、左前足に当たる部分にちょうど当たって
 下敷きになり、板切れや杭の類を打ち込まれてもけなげに傾いた
 納屋を支えている軽トラックを「弁慶みたいだね! 義経守ってさ」
次の地震〔なゑ)と 台所で遭遇しないために 出来ること_c0107612_16092729.jpeg
 と表現できるくらいには、日本文化を理解できる様になったそのことに
 少しだけ感動する愚かな親であった。
 義経もまた兄の裏切りで負け戦に散るのであるが、
 負け戦と分かっていても戦わなければならない意地がある。
 それを愚かな、と思うなら思って頂きたい。どうせ死ぬ身の現存在。

by iwashido | 2024-05-06 16:11 | ロゴス&LOGOS | Comments(0)

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