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古本LOGOSの 月1,2回古書店。

我もまた きらわれものの ヒヨドリに 蜜柑与えし 光の春に

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二月某日 二月寒波二回目予想では、一回目に負けない大寒波、大雪と予想され戦々恐々としていたが、思ったほどでなくてホッとしている(いまのところ)。もちろん雪は降っている、道路も一部では走りにくい、しかし車が出せない程埋まったとか、日常生活が困るほどには今はなっていない、、、奥能登の、内浦側の一地区における現状。

 先ほどN…ラジオのニュースの合間の投稿に、「(暖かい地域での話題のようであったが) 園芸名人に植えてもらった菜の花(の蕾? 咲き始め花?)がヒヨドリに食べられて「被害」にあったから、お宅も気をつけて…」と言われたというような投稿が読みあげられた。投稿者さんのお宅には野良猫が出入りするので今のところ被害はないそうだが、大事に育ててきた花芽を食べられてしまうのはそれは悲しい。うちには、生垣のツバキの花もあるし、もう少しすれば果樹園の梅が咲くだろうし、桜が咲けば見向きもされなくなるまでのあと少しの間、その桜の枝に蜜柑、もしくは柚子、もしくはきれいに空っぽになった半分のみかん殻に、キーウィ半分をちょうどはめ込んで刺してヒヨドリを餌付けている。もしかして近所迷惑になっているのだろうか。他の小動物を呼び込んでいないか、など心配は尽きないのだが、雪に埋もれた庭にやってくる野鳥はそれがたとえ嫌われもののヒヨドリであっても嬉しいものである。この辺はカラスの通り道でもあり、キーウィとわかるようにそのまま刺しておくとカラスにやられた。場合によっては小動物らしき足跡を見ることもある。昨日は一階二階の間の屋根裏で大運動会が繰り広げられたらしい、、、私は昨日爆睡して、死ぬってこんな感じかな、、と思うほど豊かな眠りに吸い込まれ今朝はすこぶる元気である。そして積雪も思ったほどでなく、時折、太陽も顔をのぞかせてくれる、青空も見える。春が少しずつ近づいているのがわかる。
 ヒヨドリに蜜柑をあげるのはほんとうにせめてもの心の慰めなのである、最近鳥と会話できるかも、、というのがわかった。週末、池の周りの遊歩道に夫と散歩に行った時(彼は双眼鏡で鳥見をする)、わたしは口笛で鳥寄せをする、ファの音をベースにした下手くそな口笛を続けていたら、シジュウガラが近いてきた、最初は遠くにいて双眼鏡でしか見えない距離だったのに繰り返される口笛に親近感を持ってくれたのか、羽ばたくごとに近寄って来ているのがわかった。わたしはあまり個体には興味がなくて、自然一般というか鳥全般、イデアとしての鳥が好きなのだが我が家に来るヒヨドリは例外だろう。カラスに横取りされないよう朝日がのぼりきる少し前に餌を刺しに行くと決まって「いいの? いいの?」という感じで近くの枝で待っているヒヨ1号がいる、、毛並みの整わない、少し丸めの自分によく似たダダくさな感じのヒヨである。顔を覚えてくれたのか、近くでザクザクと雪かきしていても平然と食べている。その子がいなくなるころには、も少しスレンダーでシュっとした感じのヒヨ2号がやってくる。もしかしたら3号、4号もいるのかもしれないがそこまで区別はできない。ただ無心に与えたものに無心に食らいついて来ていることが何よりのgiftである。わたしたちはこの世に送られている、送られてきたものはお返しすれば良いのだ、それぞれができる形で。

ブログテーマ:冬の風景
by iwashido | 2025-02-20 08:57 | 季節のできごと | Comments(0)

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