2025年 06月 27日
彼女は冷蔵庫(君はアンジェリーナ、のノリで)
彼女は冷蔵庫
だけど中味は空っぽ
お醤油もマヨネーズもない、あるとしたら飲みかけのワイン
自分が空腹なことに気づきたくなくて
彼女は冷蔵庫
ピッカピカでクリーン、色は白で
だけど中味はEmpty、卵すらなくて
「お米がなければ お菓子を食べるから!」
だって彼女はマリー・アントワネットの生まれ変わりだそう
彼女にとって食欲は忌むべきもの、K、
悪かつ敵、戦う相手、征服すべき対象
食欲に勝ったわたしは細くてきれいで
誰からも愛されるはず
外見は綺麗、爪も、歯も、髪の毛もお肌もツヤツヤ、
だけど中身は、、覗き込めば深い井戸の如く空白で真空
そのことがときどき彼女をいたたまれなくさせる、
狂気一歩手前のワーカホリックもしくはキッチンドリンカー。
彼女が欲しいものはー
ただ一つのほんとうのLOVE 、
愛って何? とは考える必要もない
存在の基盤たるベーシックな愛
いつか彼女が親になったら
愚かな母親のほんとうの傷に気づくだろうか
語るつもりはない、語られることはおそらく一生ない秘密
聡明で、サン=テグジュペリを愛する彼女なら
「大人はかつてみな子どもだった」というフレーズを
いつか思い出して、理解しろとは言わないけれど
ほんの少しの憐憫を
自分以外に抱いてくれることを願う。。
by iwashido
| 2025-06-27 21:41
| 朔のつぶやき
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