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LOGOSさんの月に1,2回古書店

半島にて

夏なのでスキン(壁紙)を変更してみました。
夕暮れ時にはこんな感じの風景は、ちょっと車で走ると目にすることができます。

村上龍『半島を出よ(上下)』(幻冬舎)を読了。
出てすぐ読まずに今頃になってやっと読んだ。
上下巻だし長そうな話だな~と思ったけど、読み始めたら一気でした。

時は2010年冬から2011年春にかけて。近未来小説だけど
その時は書かれた時(2005年)よりもっと近づいている。
北朝鮮である陰謀が画策され、特殊部隊が九州福岡へ上陸。
わずか9名の精鋭は「反乱軍であって反乱軍ではなく、反乱軍ではないが反乱軍でもある」両義的な存在として福岡ドームを制圧する。
これは内乱なのか、侵略なのか。彼らの言う共存とは何を意味するのか。
対応に苦慮した日本政府は、反乱軍をテロリストと認識して、直接交渉をおこなうことのないまま、福岡および九州を封鎖し日本(東京)から切り離す。

こんなことありえない、でも目が離せない。村上龍一流の暴力的な描写を受け入れることができればまずは第1関門クリアー。ホームレスと政府高官を心情を、どちらもリアルに描ける村上龍っていったい何者なんでしょう?

下巻になると話が収束していく方向が見えて読む速度もスピードアップ。
小学校の国語の教科書にも出てくる「三年峠」の教訓も、北朝鮮ではこんなふうに解釈させられているのかもと推測できて興味深い。教訓は教えられるものではなくて、自分で考えるものだそうです。

私も「いつでも書きたくなったときに良い詩を書ける人になり」たい、と思った。
いろんな意味で勇気づけられた一冊。文庫になったら買おうと思う。
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by iwashido | 2007-07-22 09:12 | 読書日記 | Comments(0)

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