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古本LOGOSの 月1,2回古書店。

今年もまた この時期にここの 桜を見るという幸ひ

気がつけば、4月になってしまっていました。
何をやっていたという記憶もないが、慌ただしくも楽しい二日間を駆け足でご報告。
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四月某土曜日
① 郵便局時間外窓口で注文荷物(二箱同一宛先)を発送後、金沢に向かう。
② 病院リハビリによる時間はなかった(土曜のため)
③金沢駅にて来週の出張用切符の発券(e5489).
④金沢滞在先で休憩 ⑤ 娘に教えてもらったパン屋でパンを買って、久しぶりに再開する友人に差し入れするため、本日初日の某個展会場へ行く。陶芸作家(友人)在廊日のため、呼んでもらい旧交を暖める 
⑥野の花を摘みに旧県立図書館付近をウロウロ 
⑦個展会場に戻り、使えそうな花を花器に生けてもらう(野性味の滲み出る、野草が似合う小ぶりな花器多数)、その後夜の茶話会(作家の陶器で、和紅茶を楽しむ集い)に備えて一時退散  
⑧娘とドラッグストアで落ち合って買い物、荷物はパーキングの車に(花見観光客多数のため、早めに、上限設定のある🅿️をキープ) 
⑨小腹を満たすため、居酒屋にてちょっと食事。娘は既に呑みモード(運転は私) 
⑩ 夜桜の美しきに堪能しながら、犀川沿いを小走りに会場に行く  
11.和紅茶、こだわりの和菓子、手作り楽器、プリコラージュ、即興演奏、様々に飛躍する談笑の中、夜がふける。。明日朝早い娘のために、営業最終時刻(深夜3時!)まではお付き合いできず、会場を後にする。。。長くなるので、続き(翌日編)はまた後で投稿します。


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# by iwashido | 2025-04-08 12:06 | 季節のできごと | Comments(0)

天気晴朗なれど、風強し。

天気晴朗なれど、風強し。最近こんな日多い。

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こんなとき、里山海道は走りたくないなぁ。わたしは風が嫌いなのだ。
だけど今日は行かねばならない。輪島まで。図書館の本を返しに。


そもそもは、二週間ほど前、休日のドライブに家人と輪島まで行ったことだ。
普通に買い物して、気晴らしして、帰宅するつもりだった。だけど
たまに行っていたショッピングセンターの一画に、地震後倒壊して仮営業だった市立図書館が、ショッピングセンター内で再開したというニュースを聞いたから。これは見ておかねばならないでしょう。
ちょっと探したけど、食品や朝市仮設が入っているメインの建物ではなく、以前ゲオと百円ショップが入っていた「○○生命」と書いてある建物のほう。これ、紛らわしいなぁ。しょうがないのか。

そしたら、貸出カードも持って来てないのに、読みたいな、って思う本が開架書棚に並んでいて。普通の十進分類法で。本の数もそう多くないけど。読みたかった本のタイトル(出版社名など)が脳内のどこかに潜む引き出しのパズルと一致する間隔。あ、この本、よみたかったのー、と普通に手に取れる幸せ。
最近、わざわざ検索して、ほとんどが書庫所蔵で、わざわざオーダーして、お薬をもらう順番待ちみたいな体験を数回していたから、見る、触る、借りるが一気に出来る普通さ加減に感動。小さい故の価値である。

そして読んでは寝落ち、読んでは飛ばすを繰り返していたが、返却日だった日曜日にはどうしても行けなかったので、電話で延長手続きをしてもらい、昨日返却に行った。読書用のメガネを作ってもらったメガネ屋から、クリーニングサービスのハガキも来ていたので、ちょうどよい。地震後一度も手入れせず耳にかけるツルもゆるゆるだったし、ちょッと修理をお願いしたかった。
風が強いのでいく時は内陸経由で(穴水のほうから、下道で、コンビニの手前で右折で)輪島をめざす。海道を通りたい気持ちもあるが、強風の度合いがわからない。まずは用事を済ます。図書館と、メガネ屋。結局そのほかにも、通路に仮設朝市通りみたいになっているところで、ホタルイカの干物パックと、アジの開きの干物にイワシもつけてもらって、もう終わりそうな時間帯だったから、おまけしてもらってですね。余してもしょうがないし。税金もレシートもない、こういう朝市的商賣はいいな。闇市みたいでね。戦後からの復興を思わせる。でも、干物やおつまみパックは、大体どのお店もお値段は揃えているようでした。ここだけ安い、ってなってその店だけが注目されるのは避けるように。あまりここで市場原理主義で断罪しないでいただきたい。それが田舎の生きる道、なのだ。一人勝ちよりみんなで強力しあって、市場を維持する。非常事態では大事なことですよね。。。


帰りは、曽々木まで海沿いを。途中何度か、信号待ちの時間がけっこう長くて(二分くらい??)その隙に写真をちょうど撮ることができました。車内からだけど。曽々木から町野、町野から柳田へ出て、途中の道路側に車停めてフキノトウを摘んで、無事三時過ぎには帰宅。さあイヌの散歩に行くまで少しでもお仕事進めましょう。催事出品用の値段つけ。あー、苦手なんだけど。こんなことやっている場合ではないのです、こちとらお尻に火がついているのです。
頑張ります。コインランドリーで洗濯すれば、乾かす手間がいらない。それがとても大事なことに思える程、時間が欲しいです。乾燥機買えよ、ってか。。


幸田文の『崩れ』を読みたい、と思った。皆さんもぜひ、読んで下さい。

文が今の奥能登の崩れを見たらどう思うだろう。本当に、崩れているのだ。

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# by iwashido | 2025-03-27 08:36 | ロゴス&LOGOS | Comments(0)

気分はジオパーク。

三月某日 天気が良い。道路凍結の心配がない休日の昼前。お互いの用事が11時過ぎにはだいたい終わった。気分転換にどこかに出かけたい夫と、夫が運転するなら便乗しても良い私。話は決まった、よし、海沿いの道を通って輪島まで行ってみよう、と。w
石川県土木事務所の威信をかけた、半島一周の249号線を1日も早く全線通行可能にすることは、通勤や買い物、その他生活復旧のためにしなくてはならないことだ。昨年の晩秋までには、とにもかくにもつながったというニュースは見た。しかし実際通勤しているわけでもないし、買い物などの用事は金沢に出た時に済ませてくる生活だったし、夕暮れが早かったり、雪が降る期間に出かける気には正直言ってならなかった。しかし、今日のように春の日差しが暖かくなると出かけてみたい気分になる。最初は、柳田ー町野経由。この道ですら、本当にいけるのか半信半疑。途中かなり長い片側交互通行が3箇所くらいあった。まだ傾いたままの家も多い。公費解体? どこ吹く風。とにかく二月の2回の大雪警報はいろいろなことを延期させることになった。町野川沿いに海に出る。大川の先の峠道はどうなったのだろう。フグやカワハギの天ぷらやフライが美味しいと評判だったお店も営業している様子ではなかった。土砂崩れが起こり、海底が隆起した海沿いに少し幅狭とはいえ立派な道路が開通していた。オーシャンビュー! 魅力的な立木。元の道は石や岩に覆われていて。リニア新幹線のトンネル工事を行う日本の大手土木会社にとって海側に鉄板を引いて土を持って仮のガードレールを設置して道を作ることくらい造作のないことだろう。天気さえ良ければ、アメージングなドライブを楽しむことができた。とはいえ。
これで復興かよ、と捨て台詞を吐きたくなる様な景色はあちこちにある。多くは望むまい、いきているからこそ見える風景がある。これは地球の大きな運動である、「チ。」のような。動くはずのない地面が、大地が大きく動き隆起した。心なしか遠くに見える七ツ島のかたちも変わったようにおもえた。右端の島、大きくなってない? そう思えるほど毎日通勤したわけではないが、毎週一度は輪島に行ったこともあった。図書館の本を返しに、レンタルビデオを返しに、もしくは納品や追加のために。こうしてまた海周りで珠洲から輪島に行けるようになったのは、人類の大きな一歩である。

楽しい通り越して千年の時間の流れ感じたのはむしろ帰り道だ。以前は海底だったところが浜になり、岩場で地面は硬いから道にした、それは序の口。本来ならトンネルを通っていた道の、トンネルそのものが土砂崩れで埋まってしまい、岩場を縫って繋いだ道がある。窓から手を伸ばせば、石の堆積層が見える、触れる。これはもうジオパークだ。地質研究をしている者にとっては格好の観察場所だ。糸魚川のフォッサマグナにも匹敵するような。
あいにくiPadを持参していなかったので写真は一枚も撮っていない。しかし、気分はアリゾナやネバダの切り立った崖の道を通って来た気分。イギリス海岸も今やアメリカだ。たった片道30分強、1時間弱のドライブなのに世界一周をして来た気分。日曜日なら比較的運搬トラックが少ないようなので、晴れた日曜日に、ある程度車の運転に自信のある人には半島一周ドライブを体験してみてほしい。そしてあの日どれほどの力で大地が揺れたのか動いたのか、よく想像してみて欲しいのだ。私たちは分厚い亀の甲羅の上に住んでいるのとそう変わらない、というのがわかるはずだ。そしてそれでも地球はまわっているのだ。
この地震で命を落とした全ての生き物に、合掌🙏…。

こんなのは序の口なのである。


# by iwashido | 2025-03-10 07:39 | ロゴス&LOGOS | Comments(0)

蜜柑、ひよどり、フキノトウ、そして本。

三月某日 三月になった。なってしまった。意識するとしないにかかわらず地球は動いている。日の出は少しずつ早くなり、朝5時半には真っ暗闇ではない。夕方の日の入り時刻も伸びている。午後5時に犬の散歩にでても充分に明るい。フキノトウを探せるくらいに。

去年は、年末にお歳暮で頂いた箱入り蜜柑にカビが生えてしまい、人間が食べられる状態のものが半分くらいだった。その、処分すべき蜜柑を悪いところ切り取って枝に刺したのがひよどりとの出会いだった。差し出したものを素直に受け止めて(食べて)もらえるのは無償に嬉しい。
地震により奥能登に住む多くのひとの家の秩序は一時的に停止、もしくは崩壊した。あれから一年。とても住めないと思えた我が家も、崩れた壁を外に出し、倒れた家具をもとに戻し、壊れた食器や不用品を捨て、多少の家具を入れ替え、窓ガラスを直したらなんとか、住まうことが可能になっている。良い材木を使っ ている、柱はほとんど基礎からまっすぐ(一部ずれはあるようだが)、「家は面で考えると良いです。①まずは雨漏りや隙間をふさぎ②それから壁、③擁壁の崩れの優先順位はそんなにいそがなくても」というのが古民家再生アドバイザーとしてきた建築士の方の見立て。
とは言え、玄関の柱はビミョウに傾いている、障子は破れたまま、網戸も用をなさない、ストーブを炊いても炊いても寒い、小動物の出入りの形跡あり、など不愉快な側面は多い。最も問題なのが率先して片付け作業に携わるべきであるワタクシが、片付けが天才的に苦手だということである。。。
本は崩れたまま(一部は片付けたが)。そのくせ買取はしてくる。催事に出品しても全部が完売することはないのでまた戻ってくる。単発的に入るネット注文。ありがたい。1、2月は全集系や郷土史の類いが動いたので大変助かった。座敷を占領する無造作に置かれた本たち。売り物なのか、処分すべきものなのか、全く分類できない。それくらい混乱している。よくまあ今日まで生きて来られた、それだけでありがたいと思おう。

というわけで、古本屋としては自殺行為なのかもしれませんが、「リトル・リトル・ライブラリー」というのを試みで始めました。二三味珈琲カフェの一画の本棚を利用して、民間個人事業主主体の「自由に借りられる本棚」です。特に手続き入りません。ノートに書き込む必要もない。読み終えたら返して下さい。期限もその人その人で。
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但し、一時的に珠洲を訪れただけでこの本読みたけど返せないかも、、とか、
お金を払ってでも欲しい本に出会えた場合は、次のようなサポートを提案します。
★基本は One Take、One Give.なので、代わりの本を置いていく。
★持ち合わせの本などない場合は、棚に小さな赤い貯金箱があるので、お賽銭程度の義援金をそこに入れて下さい。次の仕入れ(本棚用の)や備品購入に使わせて頂きます。
★場所を提供して下さっている二三味珈琲の商品購入、もしくは飲食利用などでお返し。。
★本を返す予定の方は、そのまま借りてOK。
(但し、転売目的でのご利用はご遠慮下さい。あなたに、読んで欲しいのです)
そんな緩い本棚です。まだ始まったばかりで、来客者と本のミスマッチも多いし、店内には売り物の本もある(表に値段をわかるように表示、もしくはビニール袋入)ので混乱されるかもしれません。。なんでこれが売り物で、これが貸本なの、の基準も曖昧。。まあ、ワタシの気晴らしとして、買取なども行なっておりますので、解体前に本処分をする必要があるかたは、本棚近くに張ってある連絡先携帯番号若しくはメールでお問い合わせ下さい。。。(当方、LINEはやっておりません)。
また、この本棚の責任者は、古本LOGOSですので、二三味さんは場所を貸していただいているだけなので、お問い合わせは古本LOGOS(検索してください、何かヒットするようです。。)宛にお願いいたします。
本は定期的に入れ替えや補充を行っていきます。予約システムなどはないのである意味出会いは一瞬! です。
今日も一日、生き延びるために頑張りましょう…。
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# by iwashido | 2025-03-07 09:56 | 季節のできごと | Comments(0)

我もまた きらわれものの ヒヨドリに 蜜柑与えし 光の春に

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二月某日 二月寒波二回目予想では、一回目に負けない大寒波、大雪と予想され戦々恐々としていたが、思ったほどでなくてホッとしている(いまのところ)。もちろん雪は降っている、道路も一部では走りにくい、しかし車が出せない程埋まったとか、日常生活が困るほどには今はなっていない、、、奥能登の、内浦側の一地区における現状。

 先ほどN…ラジオのニュースの合間の投稿に、「(暖かい地域での話題のようであったが) 園芸名人に植えてもらった菜の花(の蕾? 咲き始め花?)がヒヨドリに食べられて「被害」にあったから、お宅も気をつけて…」と言われたというような投稿が読みあげられた。投稿者さんのお宅には野良猫が出入りするので今のところ被害はないそうだが、大事に育ててきた花芽を食べられてしまうのはそれは悲しい。うちには、生垣のツバキの花もあるし、もう少しすれば果樹園の梅が咲くだろうし、桜が咲けば見向きもされなくなるまでのあと少しの間、その桜の枝に蜜柑、もしくは柚子、もしくはきれいに空っぽになった半分のみかん殻に、キーウィ半分をちょうどはめ込んで刺してヒヨドリを餌付けている。もしかして近所迷惑になっているのだろうか。他の小動物を呼び込んでいないか、など心配は尽きないのだが、雪に埋もれた庭にやってくる野鳥はそれがたとえ嫌われもののヒヨドリであっても嬉しいものである。この辺はカラスの通り道でもあり、キーウィとわかるようにそのまま刺しておくとカラスにやられた。場合によっては小動物らしき足跡を見ることもある。昨日は一階二階の間の屋根裏で大運動会が繰り広げられたらしい、、、私は昨日爆睡して、死ぬってこんな感じかな、、と思うほど豊かな眠りに吸い込まれ今朝はすこぶる元気である。そして積雪も思ったほどでなく、時折、太陽も顔をのぞかせてくれる、青空も見える。春が少しずつ近づいているのがわかる。
 ヒヨドリに蜜柑をあげるのはほんとうにせめてもの心の慰めなのである、最近鳥と会話できるかも、、というのがわかった。週末、池の周りの遊歩道に夫と散歩に行った時(彼は双眼鏡で鳥見をする)、わたしは口笛で鳥寄せをする、ファの音をベースにした下手くそな口笛を続けていたら、シジュウガラが近いてきた、最初は遠くにいて双眼鏡でしか見えない距離だったのに繰り返される口笛に親近感を持ってくれたのか、羽ばたくごとに近寄って来ているのがわかった。わたしはあまり個体には興味がなくて、自然一般というか鳥全般、イデアとしての鳥が好きなのだが我が家に来るヒヨドリは例外だろう。カラスに横取りされないよう朝日がのぼりきる少し前に餌を刺しに行くと決まって「いいの? いいの?」という感じで近くの枝で待っているヒヨ1号がいる、、毛並みの整わない、少し丸めの自分によく似たダダくさな感じのヒヨである。顔を覚えてくれたのか、近くでザクザクと雪かきしていても平然と食べている。その子がいなくなるころには、も少しスレンダーでシュっとした感じのヒヨ2号がやってくる。もしかしたら3号、4号もいるのかもしれないがそこまで区別はできない。ただ無心に与えたものに無心に食らいついて来ていることが何よりのgiftである。わたしたちはこの世に送られている、送られてきたものはお返しすれば良いのだ、それぞれができる形で。

ブログテーマ:冬の風景
# by iwashido | 2025-02-20 08:57 | 季節のできごと | Comments(0)

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