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古本LOGOS 「彼岸の古本屋」ときどき日記。

子ツバメ、飛ぶ。

今日の朝、納屋にゴミだし行ったら、なんだかにぎやかしい。

ツピー、ツッッピー、ピーヨ、ツピーッー♪

「新月いわし洞」HPトップの写真にある、子ツバメちゃんたちが、飛ぶ練習をしておりました。
私たち人間にとっては、何の代わり映えも感じないような平板な日々ですら、彼等子ツバメにとっては、一日一日が進歩と成長の日々だったわけです。

まだ2羽ほど、巣の中から外をのぞくだけの晩熟組がいましたが、きっと明日には元気に飛び回っていることでしょう。

いつもながら、この情景には感動させられます。
今週も元気に頑張ろう~、と思えた月曜の朝でした。
# by iwashido | 2007-06-04 12:00 | 季節のできごと | Comments(0)

走ること、もしくは書くことの原点

 『風が強く吹いている』(三浦しをん・新潮社)を読む。まったく無名の大学陸上部が、箱根駅伝に挑むというお話。『一瞬の風になれ』が高校陸上の短距離を描いた作品だとするなら、こちらは大学陸上部の長距離、しかも駅伝に限った、それがまた人間ドラマになっている作品。

 秒単位で結果が出てしまう短距離に比べて、1時間以上走り続ける長距離は、走っている最中に登場人物が内面を見つめたり過去を回想したり出来る。ましてや舞台は箱根駅伝、お正月の一大イベントをその選考過程からじっくり取材して書いたのだなあというのがよくわかる。
 走るってなんだろう、なぜ走るんだろう。高校時代に故障したり事件を起こしたりしてすんなりと大学で陸上を始められなかった二人を主軸に、竹青荘に10人が揃ったという奇跡がすべての始まりとなる。「速さ」だけをきそうのではなく「強さ」を競う駅伝。走ることの意味は一人ひとり違っていい。一番になれなくたって、マンガおたくだって、双子だって、外国人留学生だって、誰だって走ることはできる。それぞれの独白を、「走る」=「書く」におきかえて心に刻み込む。
 『長距離ランナーの孤独』を読み返してみたくなりました。
# by iwashido | 2007-05-29 09:14 | 読書日記 | Comments(0)

大島弓子が小説を書いたような・・・

 『三年身籠る』(唯野未歩子・マガジンハウス)を読む。妊娠がテーマの小説は数多あれど、これはちょっと凄い。妊娠期間3年という設定はフィクションという世界を思い切り使った自由なイマジネーションにあふれている。女優でもある作者は、この作品を映画化し、監督もつとめている。本谷有希子しかり、舞台や映画の世界の才能に侵食されつつある文学界なのかな?

 それはともかく、赤ん坊をできるだけ自然に産みたい、予定日が来たからといって帝王切開などしたくない、と思うのはありがちで、現実の世界では自然分娩とか助産院とかそういう施設にすり寄って行くことになるけれど、この小説世界では赤ん坊はそのまま母体の中で成長し、外の世界(主に母親)とのコミュニケーションも始まっている。こんなことありえない、と切って捨てることは簡単だが、そうさせない登場人物の造詣のうまさは役者ならではのリアリティだろうか。伏線として全編をつらぬく姉と妹の葛藤はクライマックスである事件を引き起こすに至り、ラストまで気が抜けない。

 緑子(妹)は「私は子どもは産まない」と決意するけれども、姉から生まれてきた子どもに彼女が贈る言葉は大島弓子の「バナナブレッドのプディング」を連想させるよう。WOWWOWでやっている映画もちょっと見てみたいなと思いました。
# by iwashido | 2007-05-28 09:01 | 読書日記 | Comments(2)

有川ワールドにはまってしまった・・・

有川浩の図書館3部作、読了。
最初はこの作者のことをまったく知らず、ただ読んでいたので
すでに『図書館戦争』のメイン事件がなんだったか覚えていない部分もある。
『図書館内乱』より先に『図書館危機』が来てしまったので
とまどったけど、結局は順序通りの読み終えた(戦争→内乱→危機、だよね?)。
郁みたいに運動神経も体格もよくないけど、性格は似てる部分もあり。
ってーか、外見的には仲間ですね、きっと。
惜しむらくは私には柴崎のような良き友がいなかったことかな。。。

すべては本屋の立ち読み&図書館からの貸し出しでまかなってしまったが、
『クジラの彼』で作者の有事向きLove,の世界の面白さがわかってきて、
今日借りてきたのは『海の底』。
こうなれば『空の中』も読むしかないでしょう!!

まったく偶然に図書館の棚で見つけてしまった『レインツリーの国から』だったっけ、『レインツリーの国より』だったっけ、それとも言い切りだっけか?
とにかく、幼いといわれてしまうかもしれないけど
こういうノベルズ系の作品にはまるとは自分でも思わなかったのだけど。
それぞれの作品で必ず1箇所以上は、私にとって胸キュンシーンがあるのだったりする・・。

作者が楽しみながら書いていることが伝わってくる有川ワールドなのでした。
# by iwashido | 2007-05-23 21:59 | 読書日記 | Comments(1)

本に呼ばれたのかも?

連休も終わってしまった。暦どおりの四連休も、終わってしまえばあっという間で。

田植えの手伝いをするべき日と、フリーマーケットの日が重なり、
当然のようにフリマに行った。
だってこれは前からのお約束だったし。

その前日は家族で金沢に行った。
スタバでお茶したり、本屋をブラブラ、そして帰りは子どものためにデポに寄るという、いつものお約束コース。
その本屋で、思わぬ本との出会いがあった。
『文藝ガーリッシュ~素敵な本に選ばれたくて。』(千野帽子・河出書房新社)。
このタイトルの文芸批評を、昨年の北陸中日新聞の夕刊で偶然見かけてから、
図書館でバックナンバーを出来るだけ探して、書名を書き写したり、複写(コピー)を取らせてもたったりもした。それがこんな形で本になっていたなんて!
思わずほおずりしたくなるような嬉しさであった。

”志は高く、心は狭く。”

「ボーイッシュ」の対概念になるのかしら、「ガーリッシュ」。
文藝作品を読み解く新しいキーワードだと思います。
# by iwashido | 2007-05-07 15:18 | 読書日記 | Comments(3)

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