2024年 03月 12日
廃屋の陽だまりにて。
三月○日 雨
罹災証明の二次調査と、瓦礫片付けのボランティアさんの下見が
午前中に重なる。私は月一通院日が午前中のため、全ては
この家の世帯主たる人にお願いする。
地震の後片付け、自宅の緊急用件のためならいくらでも休ませてもらえる
今の会社状況らしい。皆が被災者であり、労働者である。
病院には水道が復旧したため、水洗トイレを使うことが出来る。
それが一番うれしいことかな。
別に毎日お風呂入りたいとは思わないし、下着以外の洋服は
一週間以上同じでも平気。会社勤めであるじゃなし。
でも、春が来ると、夏が来る。夏は、暑いものである。
その辺の不安がある。
今日は朝の配給〔うちの避難所では、朝、在宅避難者でも支援物資を
ならべば貰える)の帰りにフキノトウを摘む。見たら、摘む。
目に入ったら、取りたくなる。本能である。
配給ですら時々行けない〔寝坊したり、他の用事と重なったり)くらいだから
炊き出しに並ぶのはもっと嫌である。体育館に避難している時は、他に
食料調達手段もないし仕方がない、と思った。
でも、自宅に戻ることができて、ガスと電気と石油ストーブを利用できる
環境が整った以上煮炊きは出来る限り自宅で行いたい。
お金を貯めるために、配給を活用するという方法もあるようだが、
個人的には、開いている商店を積極的に使い、経済を回したい。
小さな小さな市になってしまう〔いっそ町に戻せばいいのでは)この街、
大手ドラッグストアやコンビニに頼るのも良いが、
大手は見込みないと思ったら、あっという間に撤退するからね。
町のためなんてあんまり考えていないからね。小さいお店は大切。
ヒヨドリのヒナ子が来て、みかんを啄んでいる。幸せ。
この鳥たちは食べながら排泄もする。鳥はいいなぁ。
病院の帰りに、いつも行っていた美容院に電話したら、
やっているし、予約も取れたので指定された時刻に行く。
店主は一時間以上かけて、穴水よりもっと南の方から通って来る。
珠洲がご実家。あの、荒れた道を。一月末から通っているそう。
別に、頑張っているとか、みんなのため、とか言わないのが粋。
もうずっとそういうライフスタイルになっているから、
店舗に被害がなかったから、通って来ないという選択肢はない、という。
シャンプーもしてもらう。水道はまだ来ていないが、
ビニールの水タンクにたくさん水を詰めて持ち込んでいる。
温水を作るキャンプ的知恵も使えば、シャンプー台も仮仮設だけど
ディラーさんに相談したらいろいろ貸してもらえたとのこと。
相談するっと大切デスね。
本の整理をする気分になれない。
せめて、某珈琲店に置かせていただいている
『買って応援! ろばのロゴスくんエコバッグで復興支援』の
袋詰めでもしよう。これにロゴス通信をつけることが出来れば
であるが、わたしにとっては遥かに遠い一歩である。
がんばりすぎないよう、今月は残りは低空飛行で行きます。
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by iwashido
| 2024-03-12 16:18
| 朔のつぶやき
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